You are what you eat. ハワイで野菜を育てる究極のサステナブルライフ
"You are what you eat."という諺を聞いてことがある人も多いと思います。「あなたは自分の食べたものでできている」という意味です。私たちが健康な身体を維持するためには、健康な食生活が欠かせません。自分の身体に摂り入れるものは「自分で納得のいくものを選びたい」という願いが高じて、ハワイで野菜を育てるという究極のサステナブルなライフスタイルを手に入れた友人Momokoさんの生活をご紹介します。
きっかけは2015年に千葉にあるBrown’s Fieldで参加したワークショップ。米、小麦、大豆、味噌などてほぼ全ての食材を自給自足のライフスタイルを実践していて、丁寧な手作りの暮らしに感銘を受けいつか自分の手で野菜を育ててみたいという思いを抱いていました。
2021年コロナ禍に日本に一時帰国していた時に3週間ほどBrown's Fieldでボランティアをする機会がありました。お米や野菜を育ててそれを食べ、クズ野菜はコンポストへ。トイレもコンポスト。生活排水も徹底的に減らすシャンプーも使わない生活。
「毎日がすごく充実していて、頭もスッキリ。毎日気持ちよく起きられて、身体の調子がすごくよかった。自然のサイクルの中で生きている感じがした。ハワイに戻ってからもできるだけこのライフスタイルを続けたいと思い始めました」(Momokoさん)
2020年に世界を襲ったパンデミック。ヨガインストラクターとして働いていたMomokoさんも仕事を失うことになります。ヨガインストラクターとして充実した日々から一転、ステイホームの毎日。それでも何かできないかと思い、自宅のプランターでこぢんまりと野菜を育て始めました。
そうこうするうちにもう少し本格的に野菜を育ててみたいなと思い、住民が借りられるコミュニティーガーデンを調べてみるも、希望者が多くて3年待ち。がっかりしていたら、友人から知り合いの土地を貸してもらえるので一緒に畑を作らないかと誘われることになりました。
土地は15m四方の広〜い土地でしたが、最初は草ボーボーの荒地でした。2022年の2月からその一部を友人たちと草取りから始め、1ヶ月半〜2ヶ月くらいかけて耕せる状態にしました。その後は土を耕して野菜を植えました。
今まで植えたのはキュウリ、トマト、オクラ、パクチー、ビーツ、レタス、チンゲンサイなど。年中温厚なハワイの気候は夏野菜が一年を通して育ちやすいようです。
世話は6人いる仲間で週1回みんなで集合します。その他の日は交代で水やりをしたり虫を取ったりする当番制です。すでに最初に植えた野菜は収穫していて、取れた野菜は全員で分けました。
6人全員が料理好きで食べ物に興味がある仲間で、取れた野菜を料理してそれをまたみんなにシェアしたりしています。
食に対する意識も変化
畑を始めて現在半年弱。やればやるほど楽しくて、自分の食に対する意識も変わってきたそうです。
「今までスーパーで野菜を買っていた時には使いきれずに無駄にしていたこともありましたが、自分で育てた野菜は無駄にしなくなりました。家でコンポストを作ったり、種が取れたらまたそれを植えて苗を育てたりするうちに「生ごみ」というものは存在しないなという意識に。自分自身が作物の循環の中で生きているのだなと実感しています」(Momokoさん)
夢は今の畑をもっと大きくして、育てる野菜の種類を増やし、自分が作った料理をいろんな人に食べてもらうことです。フードトラックのお弁当屋さんや食に関するワークショップを開いたり、夢は広がります。
AUTHOR
寺岡早織
2003年からヨガを始め、その後ピラティスを始める。2010年BASIピラティスインストラクター資格(マット、マシン)を取得し、ピラティス指導を開始。結婚を機に2013年ハワイに移住し、その後もピラティス指導を続ける。2015年よりハワイでの日本人向けRYT200の解剖学講師を務める。2018年よりヨガ・ピラティスインストラクターに特化したプロフィール写真のカメラマンとしても活動を開始。趣味は絵を描くこと。 Instagram (ピラティスアカウント):@saori_pilates、Instagram(ハワイ写真アカウント):@saori_hi_photography
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