きゅうりと梅が好相性!巡りを意識して作る、梅雨時期のおかず|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

 きゅうりと梅が好相性!巡りを意識して作る、梅雨時期のおかず|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
Megumi Sekine
関根愛 
関根愛
2022-06-11

SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛さんです。

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みなさん、おはようございます。梅雨入りした地域も多く、湿気をしだいに感じ始める日々。梅雨入りの日を「入梅」というそうですね。青い梅の実が熟しはじめる時期で入梅、という意味もあるそうです。息がしづらいほど蒸し暑かったと思えば意外と冷えやすかったりで服装がむずかしく、悩ましげな季節ではありますが、田植えを終えた田んぼに稲を成長させる恵みの雨が降り注ぐ意味ではとても重要な時期でもありますね。

ムシムシする湿気によって外の風通しが悪くなるのと同様に、体の中も風が通りにくくなります。体を動かさずじっとしたままでいると、体内のいらないものが外へ出てくれずどんどん停滞してしまいます。消化器にも負担がかかりやすいので、消化によい温かい汁ものをゆっくりいただいたり、あるいは生ものを積極的に取ることは避けてみるなど、少しだけ気をつけてあげるだけでも随分違います。雨でふだんより部屋にこもりがちにはなりますが、できるだけ体を動かして外へ出て、親しい人や町の人と少し会話を交わすだけでも、体の巡りがぐんとよくなるはずです。

水分量が多く、体内にこもりがちな熱を逃がすきゅうりは、この時期路面店などでたっぷりの氷バケツの中に串刺しにしたものが売られていたりします。お味噌をちょこっとつけていただいたり、そのままがぶっとまるかじりにするのが良いですね。夏を感じる風景です。きゅうりは食用はもちろん、パックにして肌の炎症をおさえたりもします。利尿作用もあり、体に溜まった毒素を排出する働きもしてくれるので、この時期意識して摂りたい食材。ただ食べすぎると陰性野菜で体を冷やしてしまうので、加減や他の食材との組み合わせが大切です。

梅の季節ということで、梅も使っていきましょう。梅はきゅうりとは反対に、体を温める陽性食材。免疫力を高め、殺菌作用にも優れています。梅ときゅうりは陰性×陽性の組み合わせでバランスもぴったり。この二つを使って簡単にできる梅雨時期にふさわしいおかずを作りましょう。3分ほどで出来ちゃいますよ。梅干しを細かく潰し、きゅうりは味が絡みやすいように薄切りにします。ボウルに入れたきゅうりに梅を入れ、白胡麻を加えます。仕上げにバルサミコ酢をお好みでたらしてみてください。味の奥行きが出て、ただの梅和えにはないすっきり感を甘みを感じられるのがポイントです。もう一品おかずが欲しいときに火を使わずにすぐ出来上がるので、ぜひ試してみてくださいね。

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関根愛 

関根愛

俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。



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