【髪の悩みが増える40代】見た目年齢を左右する「髪」によい食べ物って?管理栄養士おすすめ食材は

 【髪の悩みが増える40代】見た目年齢を左右する「髪」によい食べ物って?管理栄養士おすすめ食材は
Adobe Stock
松田 真紀
松田 真紀
2022-05-23

マスクが当たり前になった今、第一印象を決めるパーツとして「髪」が急浮上してきました。加齢だけでなくストレスでも髪は老化します。また、漢方では「髪は血の余り」ともよばれ、血管を若く保ち、血行を良くすることが大切です。できるだけ健康的な髪を維持するために、日常の食事に取り入れやすいおすすめの食材をご紹介。

広告

40歳以降の髪の悩みとは?

髪の成長のピークは男性20歳、女性25歳。この時期は最も太くハリやコシのある元気な髪が生えています。ですが、加齢とともに髪が伸びにくくなり、40代になると白髪が増える、パサつくといった悩みが増えます。50代では髪が細くなり、分け目が目立つなど髪の悩みは尽きません。

しなやかさが失われるのは、加齢と共に髪の毛の70%を占めるコルティックスという細胞に含まれる脂肪が減ることも原因のひとつ。また、髪の生え変わるサイクルのうち、成長期が短くなり、髪が細いまま抜けてしまうことも。休止期が長くなることで全体的な髪の量が減ることになります。

白髪は、加齢や肥満などで新陳代謝が悪くなったり若くてもストレスなど何らかの原因でメラニン色素を作る能力が低下すると白髪が増えていきます。

年齢問わずストレスをためず、血流を促進させ、体全体の新陳代謝を高めておくことが重要といえますね。

髪の主原料は良質な「たんぱく質」

卵、牛豚ヒレ、鶏肉(皮なし)、白身魚、低脂肪ヨーグルト、大豆製品、オーツ麦など

タンパク質
髪の主原料は良質な「たんぱく質」

髪の主成分となるたんぱく質は、健やかは育毛に必須。ただし、血流を良く保つには、血管を詰まらせるプラークの原因となる動物性脂肪の取り過ぎには注意したいものです。中でもアミノ酸の質を示す「アミノ酸スコア」の高いものを。

たんぱく質は動物性、植物性の両方をまんべんなくとることで効果がアップします。夜だけ大量に食べると中性脂肪となり血管を詰まらせる原因となるので、朝昼晩と満遍なく食べることが重要です。

血管を若く保ち、血流促進効果の高い「EPA」を

青魚に含まれるωー3系脂肪酸。中でもEPAは末端の血流を促進。豊富に含むのは、イワシ。次いでサバ、サンマなど。食べ方は「水煮缶」がおすすめ。EPAは水に溶ける性質があるので汁ごと食べることで余さずチャージ。EPAを多く含む骨の近くの血合いの部分も丸ごと食べることができ効率的。青ネギ、ニンニク、玉ねぎなど、「アリシン」を含むネギ類と一緒に摂取することで血流促進効果アップ

さば
サバ、サンマ、イワシなど、血管を若く保ち、血流促進効果の高い「EPA」を

血行促進効果のある「ビタミンA・C・E」も忘れずに

緑黄色野菜類、ナッツ類、胡麻

抗酸化栄養素の中でも血流促進効果の高いビタミンACE。ビタミンAはにんじん、トマト、ほうれん草、ビタミンCはケール、ブロッコリーなど色の濃い野菜に豊富。ビタミンEはナッツ類、大豆など豆類、胡麻などの種子類に豊富。アボカド、枝豆はビタミンACEが全て揃うハイスペック野菜です。

緑黄色野菜
血行促進効果のある「ビタミンA・C・E」も忘れずに

「ビタミンB」を摂取して代謝促進

レバー、マグロ赤身、豚ヒレ

血管を詰まらせる飽和脂肪酸の摂り過ぎにならないよう、脂肪の少ないものをチョイス。レバーは代謝促進に必要な亜鉛も同時に摂取できる優秀食材。ニンニクやネギと一緒に摂取することでさらに効果アップ。

ビタミンB
「ビタミンB」を摂取して代謝促進

たんぱく質合成に不可欠な「亜鉛」

牡蠣、牛ヒレ、卵、大豆など

亜鉛は、ストレスで消耗されやすく、不足すると髪のパサつき、肌荒れにつながります。ビタミンCと一緒に摂取すると吸収効率がアップ。牡蠣にはレモンをぎゅっと絞って。

たんぱく質
たんぱく質合成に不可欠な「亜鉛」

髪のためには、「腸を冷やさない」ことも重要!

毛髪の血流を促進させる高めるためには、体温を高め、腸を冷やさないことがマスト!これから暑くなる季節ですが、髪のためには冷たい飲み物の飲み過ぎはご注意ください。

広告

AUTHOR

松田 真紀

松田 真紀

1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

タンパク質
さば
緑黄色野菜
ビタミンB
たんぱく質