「服に身体を合わせるダイエット」が不幸を招く?【不健康なモチベーション】とは

 「服に身体を合わせるダイエット」が不幸を招く?【不健康なモチベーション】とは
mikiko
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2022-04-08

「服のサイズが今より大きくならないように…」「今より小さいサイズの服が入るように…」そんな理由でダイエットを始めていませんか?ニュージーランド在住パーソナルトレーナーmikikoは、服に合わせていくためのダイエットを『不健康なモチベーション』と呼んでいます。あなたの未来を幸せに導くダイエットについて、今一度考え直してみましょう。

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「そうだった、私、日本の服は入らないんだった...」

3年半ぶりに一時帰国した私が、最初のショッピングで思い出したことでした。日本に住んでいた頃、試着室に行く度に感じていたこの『小さなガッカリ感』に私の自尊心は少しずつ削られていき、無理なダイエットに走った過去があったのです。

服に身体を合わせていた日々

身長166cm、体重65kg、生粋の体育会系女子の私には日本の服が入りません。今より10kg少なくて生理が止まっていた摂食障害時代ですら、パツパツなシャツを着てみては試着室で人知れず肩を落とし、そっとお気に入りの服を棚に戻す日々でした。

人に「Lサイズだと小さい」と言うと「それはヤバいww」と笑われてしまいます。それでさらに傷つくのが嫌で、次第に人とショッピングに行くのを避けるようになり、服選びも苦手になっていきました。

「私の身体が大きいからいけないんだ」
「小さくなって服が入るようにならないと」
「体重5kg痩せたら、あの服を買う!」

私が『服に身体を合わせるダイエット』で自分の身体を痛めつけるようになったのは、そういう”不健康な動機”がきっかけだったのです。結果、痩せても心は満たされず、自分の身体なのに心だけは別の容れ物に閉じ込められているような感覚でした。

海外移住した時に驚いたのが、服がすぐ見つかること。どうやら日本の洋服は小さめな身体を基準に作られているようで、日本に留学していた人たちも口々に「服のサイズが無い」とこぼしていたのです。服のサイズ基準が異なり、サイズも豊富なのは西洋圏だけではなく、同じアジアであるタイに旅行で行った時も同様でした。

服が見つかる環境でのショッピングは、『小さなガッカリ感』を感じることが無く、それはそれは楽しいものでした。自分が欲しいと思った洋服がそのまま買えることで、自分にフィットしない服に身体をねじ込むのが目的の”不健康な動機”のダイエットから自然と離れ始め、『自分らしい自分として輝くための服』を探し始めるようになったのです。

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パーソナルトレーナー|自身の失敗経験を元に個人差や体質を重視した『mikiko式フィットネス論』を提唱|身体と人生観が変わるフィットネス哲学で、一生ブレないための視野と学びを発信しています|流行を根拠と本質で斬る人| 筑波大学健康増進学修士|NZベストトレーナー入賞



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