【オメガ3脂肪酸の賢い摂り方】魚だけじゃない!海に配慮した持続可能な5つの方法

 【オメガ3脂肪酸の賢い摂り方】魚だけじゃない!海に配慮した持続可能な5つの方法

オメガ3脂肪酸を豊富に摂取する方法として、魚介類は最も人気があり、また最も手軽な方法かもしれません。しかし、海や環境にはあまり良い方法とは言えません。その代わりに、今回紹介する持続可能な代替食品を試してみませんか。

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オメガ3脂肪酸は健康的に年齢を重ねる上で不可欠です。複数の研究によると、オメガ3脂肪酸は健康に役立つという点で、ほぼ無限の可能性を秘めています。この重要な脂肪酸は、炎症を抑え、気分のバランスを整え、関節リウマチを改善し、脳を保護し、心血管疾患、アルツハイマー病、ある種のがんのリスクを下げる可能性を持っています。しかし、漁業のダークサイドを描いたドキュメンタリー映画が話題になり、持続可能性への懸念から、シーフード(とそのオメガ3脂肪酸)を食べることが急に怪しくなってきました。植物から摂取するALAやEPAは効率が悪いため、DHAやEPAはどこから摂取すればよいのでしょうか。

今回は、オメガ3脂肪酸の基礎知識、魚料理、そしてこれらの必須脂肪を食事に多く取り入れるためのスマートで持続可能な方法をご紹介します。

魚の問題点

私たちの間のシーフードに対する欲求は、魚の繁殖能力を上回り、個体数を危険なほど減少させ、残った魚のサイズを変え、脆弱な種を脅かし、海洋生態系全体に影響を及ぼす体系的な不均衡を生み出しています。そして、クジラ、イルカ、ウミガメを含む何十万もの海の生き物が、漁業の副産物として殺されているのです。

養殖場も必ずしも解決策ではありません。養殖場は管理が行き届かないことも多く、廃棄物が大量に発生し、周辺海域に毒素を放出し、地域の生態系を危険にさらすなど、環境にとって悪夢となりかねません。また、水銀、重金属、農薬の流出、プラスチックのマイクロビーズやその他の毒素など、魚介類に含まれる汚染物質は、人間の健康に深刻な悪影響を及ぼします。

つまり、魚介類はオメガ3系の素晴らしい摂取源ですが、魚の摂取量を大幅に増やすという一見単純な解決策は、最も環境に優しい方法とは言えないのです。

植物の問題点

チアシード、亜麻仁、クルミ、パースレーン(スベリヒユ)など、たくさんの植物性食品がオメガ3脂肪酸を含んでいます。植物からオメガ3系を摂取することは、一見すると、持続可能な素晴らしい方法です。オメガ3系はALA(α-リノレン酸)という生物学的に活性化されていない物質です。ALAは生物学的に活性化されていないため、体内でEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)に変換されなければなりません。しかし、この変換プロセスは非常に非効率的です。ALAのうちEPAに変換されるのはわずか5%、DHAに変換されるのは0.5%という調査もあります。

ですから、植物だけでは、魚介類と同様、有効なオメガ3の食事源とは言えません。

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By LISA TURNER
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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