【物を捨てられない、過去の恋愛を忘れられない…】まっさらな自分に戻るヒント「執着を手放すヨガ」

Kenji Yamada

【物を捨てられない、過去の恋愛を忘れられない…】まっさらな自分に戻るヒント「執着を手放すヨガ」

物を捨てられない、過去の恋愛を忘れられないなど、生き方を整えづらくなる原因が「執着心」。「ヨガで執着を手放す」とは聞くけれど、そもそも執着ってなんだろう?無意識の深層にある執着に気づいて手放すためのヨガを誌上レッスンします!

良い悪いも、過去も未来も、何もない心地よさに戻ろう

「執着とは、何かひとつのことに心や思考が囚われて離れられない状態のこと。日常にはさまざまな執着があり、特定の物や人にしがみついたり、過去の体験にこだわって悲しみや怒りを引きずったり、未来の不安や心配事にも苛まれたり。若い頃の自分や過去の成功体験などポジティブな物事への執着も、過去と比べて『今がダメ』と自己否定を繰り返すことに。そうした執着に翻弄されていると、知らないうちに自分の思考や行動に制限がかかって生きづらくなり、心もストレス状態が続くので体にも悪影響が及びます。執着が強いと胸や肩が閉じ、体が緊張して硬くなり、首や肩のこりも酷く、考え事も止まらず不眠などの不調の原因にも。執着を手放せないと緊張状態が慢性化しますが、残念ながら無意識な場合が多いんです。まずは特定の何かに執着していないか、繰り返し思い出す過去の体験がないかなど、自分と対話してみたり、下のステップ1のような客観的な問いから感じ取ってみて。無意識下にある執着は、気づいた時点で手放しが始まります」
そうした内観とともに、執着をリセットするヨガでポーズに集中すると今ここに意識を保てるので、過去や未来、何かへの執着を手放す助けに。体がゆるむほどに無意識下の蓋も開き始めます。
「ヨガはポーズや呼吸で体の緊張を解き、心や思考の重りを捨てて自分の器を空っぽに、何にも囚われない状態を目指すもの。特に高い集中力を要するポーズとリラックスポーズを交互に行うと解放感が深まり、最後は執着も思考も何もない空っぽを体感しやすくなります。『ポーズはこうじゃなきゃダメ』と形に執着すると、無理をしてけがをすることにも。できなくてもいい、そんな『今の自分を受け入れる』ことも執着を手放すカギに。ネガティブだけを手放すようにも思われますが、ポジティブにも偏っていない、中庸であることが一番心地いい状態なんです。3ステップを通して、囚われている物事に気づき手放し、まっさらな自分を感じましょう」

【執着を手放すためのステップ】
①まずは自分に問いかけて、執着していることに気づこう
②次に、緊張した胸まわりのこわばりをほぐそう
③リラックスと集中の連続ポーズでからっぽの器になろう

〈STEP1〉思考と体の関係を体感!まずは自分に問いかけてみよう

下のイメージを思い浮かべたとき、それぞれ体と心にどんな反応を感じますか?感じるままを書き出して、その影響を観察し、体験してみましょう。執着による緊張感や不調は、心身に染みついて無意識に慢性化することも。まずは思考・心・体のつながりの関係を知りましょう。

Positive Question

Q1.美味しい大好物を食べたときを思い出したら?
□体のどこに、どんな感覚を感じますか?
□心にどんな感情が湧いてきますか?

Q2.のんびりと湯船に浸かっているときは?
□体のどこに、どんな感覚を感じますか?
□心にどんな感情が湧いてきますか?

Negative Question

Q1.お化け屋敷にいることをイメージしたら?
□体のどこに、どんな感覚を感じますか?
□心にどんな感情が湧いてきますか?

Q2.目の前に突然、ヘビが現れたら? 
□体のどこに、どんな感覚を感じますか?
□心にどんな感情が湧いてきますか?

〈STEP2〉執着で緊張した体をほぐそう

偏った思考、特定の体験や感情などに執着していると体は緊張し、防衛反応によって胸や肩が閉じ、背中も丸く……。プレワークではそんな胸まわりを開き、緊張を優しくゆるめます。すると執着の感情も手放しやすく。毎晩これだけを習慣にしても効果大!

【Pre-work】
1と2の上半身を伸ばす&丸めるで肋骨が開き、胸や肩、背中の緊張をリリース。3の逆転で血流が促進され、全身のつまりが流れ、回を重ねるほど4で胸を開きやすくなります。
〈3サイクル3呼吸ずつ〉

1. ウッタナシショーサナ
四つん這いから両手を20~30㎝ほど前に移動し、おでこorあごを床に。上半身を伸ばして3呼吸。

執着を手放すためのヨガ①
1. ウッタナシショーサナ
photo by  Kenji Yamada

2. マルジャリャーサナ
四つん這いに戻り両手を肩の真下につき、おへそを覗くように背中を丸める。肩甲骨を離し背中を広げて。

執着を手放すためのヨガ①
2. マルジャリャーサナ
photo by  Kenji Yamada

3. アドームカシュヴァーナーサナ
四つん這いからお尻を持ち上げ、両手とかかとで床を押し、坐骨は天井に引き上げて。首は脱力する。

執着を手放すためのヨガ①
3. アドームカシュヴァーナーサナ
photo by  Kenji Yamada

4. シャラバーサナ
腹這いになり後ろで両手を組み、肩甲骨を寄せながら胸を開く。お尻を締めて脚も浮かせる。

執着を手放すためのヨガ①
4. シャラバーサナ
photo by  Kenji Yamada

教えてくれたのは…大友麻子先生
ヨガインストラクター。YOGA STUDIO TOKYO主宰。伝説のフリーダイバー、ジャック・マイヨール氏に感銘を受け、1995年頃から世界各地でヨガを学ぶ。現在は都内を中心にヨガやボディワークを指導。ブライアン・ワイス博士に師事し、ヒプノセラピストとしても活動。

photos by Kenji Yamada
hair&make-up by Kyoko Suzuki
edit&text by Ayako Minato
yoga Journal日本版Vol.78掲載

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ヨガジャーナル日本版編集部

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