【更年期の痛み】女性ホルモン低下が原因?頑固な肩・首こり。突然起こる腰、背中痛の対策教えます!

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【更年期の痛み】女性ホルモン低下が原因?頑固な肩・首こり。突然起こる腰、背中痛の対策教えます!

増田美加
増田美加
2021-12-17

“健やかで美しい体と心”を手に入れるための最新情報を女性医療ジャーナリストの増田美加がお届けします。

頑固な肩・首こり。突然起こる腰、背中痛に悩んでいませんか?

更年期に、頑固な肩こりに悩まされる人が少なくありません。これまで肩こり知らずの人も、初めて肩こりが出てくることがあります。また、腰痛や背中の痛みに悩む、という人もいます。

これらの痛みは、ただの老化でしょうか?

首や肩、腰、背中の筋肉が衰えてきたことも一因ですが、それだけではありません。更年期に起こるこれらの不調は、女性ホルモンも関係しています。そのメカニズムとケア方法をお伝えします。

肩こり
写真AC

女性ホルモンの減少が原因なら

更年期世代の女性に起こる肩こりや首こりの原因は、女性ホルモンの急激な減少によって、自律神経が乱れて、血液循環が悪くなることが考えられます。「肩こりはほとんどなかった…」という人も、更年期に入って血行が悪くなり、「今まで経験したことのない、つらい肩こりに悩んでいる」という話もよく聞きます。肩こりや首こりだけでなく、ほかにも「これは更年期の症状?」と思うものがあったら、婦人科に相談して、更年期障害の治療をすることも大切です。

婦人科では、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬、鎮痛剤などで、更年期の症状や更年期障害の治療をしてくれます。肩こり、首こりだけでなく、更年期のほかの症状も同時によくなることもまれではありません。つらい肩こり、首こりに悩まされている人は、一度、相談に行ってみてはいかがでしょうか?

更年期障害だけではない!こんな病気が原因のことも

更年期世代の肩こりや首こり、頭痛の原因は、眼精疲労や老眼であることも多いと言われています。新聞の文字がかすむ、夕方になると見えにくいなど、目の症状があったら、眼科を受診しましょう。40歳以降は、緑内障のリスクも上がります。緑内障は、初期は自覚症状がほとんどなく進行するとも言われています。早期発見には、40歳以降になったら定期的な眼科受診が勧められています。

眼精疲労
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ほかにも、肩関節周囲炎や頸椎の病気、高血圧症、心筋梗塞などの病気の症状として起こる肩こりもあります。頑固な肩こりが続いたり、頻繁に起こる場合は、整形外科を受診しましょう。肩こり以外の自覚症状もあるときには、内科を受診して相談するのがいいでしょう。

肩こり対策、自分でできること!

血行が悪くなっていることで起こる肩こり、首こりなら、温めることで症状が緩和します。蒸しタオルやホットパックで、肩を温めてみてください。湯船で全身を温めることも、おすすめです。 また、血液循環をよくして肩こり、首こり改善には、運動が、即効性があります。ウオーキングなどは、先進の血行を促進して、手軽にできる方法です。

首を左右に倒して、首の筋肉をストレッチしたり、肘を曲げたままゆっくり腕を回して肩甲骨を動かすなどもストレッチになります。筋肉の緊張ほぐして、血液の循環を良くすることが症状緩和に役立ちます。更年期世代以降は、血行が悪くなりがち。血行を良くするために、日常生活の中でも体をよく動かすように心がけましょう。

ウォーキングしている風景
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腰や背中が痛い人は骨粗鬆症チェックを

更年期世代、特に閉経後に、腰痛や背中痛が起こる人は、骨粗鬆症チェックのために骨密度検査をしましょう。閉経後、エストロゲンの減少によって、骨密度が低下して、骨粗鬆症のリスクがあがります。更年期になって一度も検査をしたことがない人は、この機会に行いましょう。婦人科でもできます。

腰や背中の痛みを訴える人は、姿勢が悪い、ハイヒールを履く時間が長い、肥満傾向にあるなど、腰に慢性的な負担をかけている人にも起こります。特に、更年期世代からは、骨や軟骨などの老化や背筋などが衰えるために、腰痛や背中痛が起こりがちです。女性ホルモンの減少により、血液循環が悪くなっていることも症状を進行させる一因です。

骨粗鬆症
イラストAC

背中や腰痛は、内臓の病気が原因のことも

注意しなくては、いけない病気もあります。

背中の痛みは、胃腸、膵臓など内臓の病気で起こることもあります。また、腰痛は、子宮筋腫や子宮、卵巣の病気で起こる場合もあります。また、整形外科の領域では、脊椎の変形で神経の一部が圧迫されて起こることもよくあると言われています。姿勢や動作で痛みが変化する場合は、整形外科を受診してください。

太りやすくなる更年期。肥満予防も大切

更年期以降は、エストロゲンのバリアがなくなるため、更年期前と同じ生活をしていては、太りやすくなります。

腰肉
写真AC

食事と運動で、肥満の予防と改善を心がけて、同じ姿勢を長時間続けない、中腰の姿勢をなるべくとらないなど、腰に負担をかけない生活を心がけることも大事です。

また、若いとき以上に、冷やさないことも大切。血行をよくするために、体操やウオーキングなどを日課にできるといいですね。

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増田美加

増田美加

増田美加・女性医療ジャーナリスト。予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書に『医者に手抜きされて死なないための 患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人みんなの漢方理事長。NPO法人乳がん画像診断ネットワーク副理事長。NPO法人女性医療ネットワーク理事。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。 新刊『もう我慢しない! おしもの悩み 40代からの女の選択』(オークラ出版)が話題。 もう我慢しない! おしもの悩み 40代からの女の選択 | 増田美加 |本 | 通販 | Amazon

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