作用・反作用の法則は体にも生かせる!無理なく姿勢が整う"踏むだけ”習慣とは

 作用・反作用の法則は体にも生かせる!無理なく姿勢が整う"踏むだけ”習慣とは
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淵上亜美
淵上亜美
2021-12-16

姿勢を良くしようとあれこれ意識しすぎて、逆に疲れてしまったり、ぎこちなくなってしまう方におすすめ! 重力を使った自然な法則を理解すれば、姿勢が整うだけでなく、身体の使い方もうまくなり、疲れにくくケガしにくい身体、ポーズの安定感も高められます。

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この記事を読んでいる今この瞬間座っている人は背中が丸まっていたり、立っている人は片脚重心だったり腰が反ったりしていませんか?

ヨガのレッスン中は姿勢を意識できるのに、日常に戻るとついゆるんで重力に委ねてしまいがち。

そのクセの積み重ねが、腰痛や肩こりなど様々な不調やトラブルの原因につながっているのです。

私たちの姿勢を支えているのは、脊柱起立筋、腹筋群、大腿四頭筋など『抗重力筋』と呼ばれる地球の重力に対して姿勢を保つために働く筋肉で、それら筋肉をバランス良く鍛えることが大切が、鍛えるまでには時間や労力も必要です。

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でももう一つのポイント、脚・骨盤・背骨の軸(骨格)を伸ばしていく(立たせる)ことで、今この瞬間の姿勢を芯から整えていくことができます。

それは『踏む』というとてもシンプルで簡単な意識ですぐに変えることができるのです。

作用・反作用の法則

一度は目や耳にしたことはあるのではないでしょうか?

「物体に力を加えたときに、それと同じ大きさ、かつ逆向きの力が同時に働く」というこの法則を使って重力と逆方向に立ったり座ったりしている私たちの脚や骨盤、背骨の軸を、地面を踏む力の分だけ空に向かって積み重ねて伸ばしていくことができるのです。

それだけで背筋が伸びる感覚はありませんか??

重力を意識した分だけ、重力に反して伸びる私たちの骨格は安定するので、脊骨や骨盤、脚の骨と繋がっている抗重力筋もその力を無駄なく発揮でき、筋力と軸を使った疲れにくいキレイな姿勢を保つことができるのです。

とても簡単な意識なのでさっそく試してみましょう

イラストAC

【STEP 1】

足の裏の3点(親指の付け根・小指の付け根・かかと)を均等に地面に向けて、その足の裏で均等に地面をグーっと踏み込んでいく

※座っている人は坐骨を真下に沈めるように座るだけ

【STEP 2】

その足裏から上に向かって跳ね返ってくる力で骨が立っていく感覚を意識する

 

たったこれだけなんです。

いつでもどこでも瞬時にできる、とても簡単で即効性のある美姿勢の意識!

座っている時は坐骨を地面に向かって、片脚で立っている時はその片足裏3点を真下に向かってグーッと踏む意識をしてみてください。また、立木のポーズなどバランスポーズでも試してみてくださいね。

特に重力の影響を受けて前傾・後傾しやすい骨盤も、この『踏む』意識で立たせることができるので、反り腰や猫背も簡単に解消することができます。

筋力だけに頼って姿勢を整えるとどこか窮屈になりがちですが、重力をうまく使いこなして跳ね返る大地の力で軸を伸ばし、いつでもどこでも簡単にキレイな姿勢を取り戻して、軸も気持ちもスッキリと過ごしていきましょう。

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淵上亜美

淵上亜美

ヨガ&ルーシーダットンインストラクター。神奈川や都内をメインにフリーで活動中。数ブランドのアンバサダーやPR動画にも出演。『ヨガで心もカラダもHAPPYに』をモットーに、1人でも多くの人がヨガと出会い、ヨガを通じてしあわせやゆとりの連鎖を広げていきたいという思いからインストラクターの道へ。他にもアクロヨガやサップヨガを通じて幅広い層にヨガの楽しさや魅力を伝えている。



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