「痩せていないと幸せになれない」摂食障害とうつで苦しんでいた私がセルフラブコーチになるまで

 「痩せていないと幸せになれない」摂食障害とうつで苦しんでいた私がセルフラブコーチになるまで
Aris Hasegawa

10年におよぶ摂食障害・うつに苦しんできた長谷川ありすさん。現在は、アメリカを拠点にセルフラブコーチ兼アドホケーターとして活動しています。「痩せていないと他者や世間から受け入れらてもらえない」という呪縛から解き放たれたありすさんが全ての人に伝えたいメッセージとは?連載形式で綴ります。

広告

こんにちわっつあっぷ!ありすです。

私は、セルフダウト(自己否定)に苦しむ現代の女性のためのセルフラブ・ボディポジティブ発信者、兼コーチです。ありのままの自分が生まれ持った本当の美しさ、価値に気がつき、自分の人生を動かすパワーを取り戻すために、脳科学的なアプローチを通じた潜在意識のディスカバリーやコーチングセッションなど、女性たちが表面的な所でなく、コアな部分から変われるようにサポートしています!

・・・と、綺麗にまとめて自己紹介しましたが、今、私が、今日こうしてありのままの自分のことを受け入れ、信じ、愛することができ、さらに多くの女性をコーチとしてサポートするまでは長く、辛い道のりでした。

「痩せていないと受け入れられない、幸せになれない」という呪縛

小学生の頃から活発で、動くのも食べるのも大好きだった私。ですが、物心ついた頃から、私が生まれ育った日本文化に染み付いている「ボディーシェイミング」というものに悩まされるようになりました。

ボディーシェイミングとは、容姿において恥と認識させられるような発言から非言語コミュニケーションまで全て含みます。

雑誌をひらけば、ダイエットの特集を目の当たりにし、テレビをつければダイエットに成功して痩せた人が賞賛され、“痩せていない人”は悪物として、まるで最悪な人生を送っているかのように表現されていました。家族からは、「脚太すぎ!」「また食べるの?」「丸くなった?」と言われたり、逆に「最近痩せてきたんじゃない?その調子!」と、ある一定の容姿は受け入れられるけどその他は受け入れられない…そんなことが、小さい頃から常に身の回りにありました。家族など身の回りの人からメディア規模までです。その結果「ありのままの私はだめだ」「痩せてファッションモデルのようになったら、幸せになれるんだ!」と思い込み、小学生のころからダイエットに関心を持つように。そしてそれが、不幸の始まりでした。

生きる上で「食」とは切り離せないのに、食べることに罪悪感や恥を覚えてしまい、隠れて食べたり無理なダイエット方法を試してはキツすぎて失敗する…そんな日々。自分を好きになるためにダイエットしたはずなのに、どんどん嫌いになっていったのです。摂食障害の症状のひとつに「Binge eating disorder(むちゃぐい障害)」というものがあります。その症状と似たような行為を繰り返していました。例えば、食べることは恥だと信じていたから、人前ではなるべく食べないようにして、一人で詰め込むように食べていました。だから、口に入れる時はほぼ味も食べたものもわからないし、残されたものは目の前に溢れる食べた後のゴミと、まるでこの世が終わるような最悪な感情。”またこんなに食べちゃった...。私ってダメだ...。”って。これらはダイエット文化からきたものだと思っています。「痩せなきゃ価値がない、愛されない、認めてもらえない。」そんなメッセージが潜在意識へと刷り込まれてしまったのです。

広告

AUTHOR

長谷川ありす

長谷川ありす

セルフラブ・ボディラブアドボケイター&コーチ。セルフラブやボディポジティブと出会い、10年におよぶ摂食障害やうつの症状から解放。セルフダウトに苦しむ現代の女性たちがありのままの自分の価値に気がつき、自分の人生を動かすパワーを取り戻すために、脳科学的なアプローチを通じた潜在意識のディスカバリーやコーチングセッションなどを通して、女性たちがコアな部分から変われるようにサポートしている。



RELATED関連記事