あなどってはいけない!命に関わるリスクもある、深刻な「足のトラブル」とは|足の総合病院に聞いた

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あなどってはいけない!命に関わるリスクもある、深刻な「足のトラブル」とは|足の総合病院に聞いた

日本で唯一の足の総合病院「下北沢病院」で行っている、「足の見える化検診」。その重要性について、理事長で医師の久道先生にお聞きしました。

教えてくれたのは…下北沢病院理事長 久道勝也先生

獨協医科大学卒業。順天堂大学皮膚科入局。ジョンズ・ホプキンス大学客員助教授などを経て、米国のポダイアトリー(足病医学)に注目し、アジア初の足専門の総合病院「下北沢病院」を設立。著書に『死ぬまで歩きたい!−人生100年時代と足病医学』(大和書房)『“歩く力”を落とさない!新しい「足」のトリセツ』(日経BP)がある。

下北沢病院
『“歩く力”を落とさない!新しい「足」のトリセツ』(日経BP)

足のトラブルは複合的

「日本では、水虫なら皮膚科、外反母趾なら整形外科、下肢静脈瘤なら血管外科と、症状ごとに各科で診察します。しかし、足の外側には皮膚があり、めくると脂肪、筋肉、血管、神経、骨がある…というように、足は様々なパーツから成り立っていますし、立っている間は常に負荷がかかっているため、足のトラブルはしばしば複合的に起こります。それをすべて見るために、「下北沢病院」では足を一つの臓器ととらえ、足の人間ドッグである「足の見えるか検診」を行っています」(久道先生)

下肢切断にもつながる、足と糖尿病の関係

「足先は、頭や心臓から最も遠い場所にあります。そのため、血管や神経が障害されやすく、糖による影響を受けやすいとされています。

日本国民の4人に1人は、糖尿病もしくは予備軍といわれています。糖尿病になると、筋肉やアキレス腱が硬くなりやすく、悪化してしまうと合併症として「糖尿病足病変」になる危険性もあります。この病気は神経と血管の働きに問題が起きるため、怪我の痛みや水虫のかゆみも感じなくなります。血行障害によって傷を修復する免疫が働かなくなるため、細菌感染を起こしやすくなります。進行すると、傷が潰瘍や壊疽に進行し、下肢切断につながることも。糖尿病足病変で下肢切断をした場合、5年生存率は肺がんと同じ30%ともいわれているほど怖い病気です」(久道先生)

女性は関節リウマチにも注意

「また、女性がとくに気をつけてほしいのが関節リウマチ。手のこわばりだけでなく、足に症状が出る場合もあります。足首や足の甲、足の指に痛みが続く場合は要注意です。悪化すると、関節が変形したり動きが悪くなってしまいます。早期発見が重要なため、足に違和感を感じたら早めに診察を受けてください」(久道先生)

まとめ

足のトラブルは、命に関わるリスクもあるなんて…。今まで足の状態を意識していなかった人は、ぜひこれを機に観察してみてください。

「糖尿病の方はもちろん、家族に糖尿病の方がいて足に何らかのトラブルを感じている人は、早めに足の専門医に相談をした方が良いでしょう。「下北沢病院」では、末梢神経障害や足潰瘍があるかなど、リスクに応じた足の観察を行い、進行や合併症を防ぐ治療を行っています」(久道先生)

少しでも違和感を感じたら、早めに専門医に相談を。

Text by Yuki Igarashi

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。

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