【読むハワイ】希少なハワイ産カカオを使ったクラフトチョコレート工場を訪ねて
「豆からチョコレートバーへ」サステナブルなビジネスへの取り組み
通常、大規模な製菓会社は西アフリカの国から大量に安価なカカオを仕入れてチョコレートを大量生産をしています。そのためこれらの国のカカオ農場の労働者は基本的な生活を営むことさえできず、過酷な労働環境や人身売買、児童奴隷の温床ともなっています。
マノアチョコレートは"bean-to-bar"(豆からチョコレートバーへ)をコンセプトに掲げています。マノアチョコレートはハワイにあるカカオ農場を優先に、世界中の農場のオーナーと直接会って品質チェックをした上で、ハイクオリティなカカオを適正価格で仕入れています。直接買い付けたカカオはチョコレートバーになるまでの工程を自社工場でおこないます。
実際ハワイで生産されるカカオはとても希少で、その他の大量生産のできる国に比べると10倍ほどの価格差がありますが、その価格でカカオを仕入れることにマノアチョコレートのサステナブルなビジネスの取り組みの秘訣があります。大量にチョコレートを生産することはできませんが、農家から高品質なカカオを適正価格で仕入れることが農場を支援することにつながり、生産量とクオリティを保ち高品質のチョコレートを常に届けることができています。
マノアチョコレートのウェブサイトでは、1年ごとにどの農場からどれだけのカカオを仕入れたかだけでなく、農場のオーナーの名前も公開しています。
チョコレートテイスティング
ツアーの後半はチョコレートテイスティング。それぞれのチョコレートの産地や味の特徴などのレクチャーを受けながらのテイスティングが楽しめます。
なんと言っても試して欲しいのは、ハワイ産の70%ダークチョコレート。日によってテイスティングができるチョコレートの種類は変わるようですが、この日はオアフ島とハワイ等で取れたカカオを使ったダークチョコレートが計4種類ありました。口に入れた瞬間、口の中で溶け始めた時、完全に溶けた時、それぞれの味が少しずつ違っていて、ワインを味わっているような感覚になりました。これらのダークチョコレートはワインやウイスキーなどのアルコールとの相性も良いそうです。
日本にはマノアチョコレートのオンラインショップがあります。次のハワイ旅行まで待てないという人はチョコレートだけでもハワイ気分を楽しんでみてください。
AUTHOR
寺岡早織
2003年からヨガを始め、その後ピラティスを始める。2010年BASIピラティスインストラクター資格(マット、マシン)を取得し、ピラティス指導を開始。結婚を機に2013年ハワイに移住し、その後もピラティス指導を続ける。2015年よりハワイでの日本人向けRYT200の解剖学講師を務める。2018年よりヨガ・ピラティスインストラクターに特化したプロフィール写真のカメラマンとしても活動を開始。趣味は絵を描くこと。 Instagram (ピラティスアカウント):@saori_pilates、Instagram(ハワイ写真アカウント):@saori_hi_photography
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