【東洋医学×ヨガで不調を癒す】生理中の心と体を整える「ツボマッサージ&ヨガポーズ」

東洋医学の知恵とヨガで、心身のバランスを整える

生理中の不調は、食事や生活習慣、ストレスなどが原因で、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンのバランスの乱れから起こります。子宮を収縮し、剥がれ落ちた子宮内膜を経血として体の外に排出させるホルモン、プロスタグランジンの影響を強く受けると、腹痛や腰痛などの痛みを感じやすくなりますが、それらの要因には血行の悪さがあると仁平先生。 
「東洋医学では、気・血・水が全身を巡り、健康が守られると考えます。運動不足や栄養の偏り、冷えなどで血行が滞っていると、生理中のホルモンの影響を受けやすく、不調が起こりがちに。改善するにはツボマッサージと、気・血・水の通り道である経絡に働きかける運動量の軽いヨガの両方を行い、巡りを整えるのが効果的です。できれば朝、食事の前に行うのがおすすめ。自分の心と体をいたわる気持ちでケアしてみてください」

生理中の心と体の変化を整えるツボマッサージ&ヨガポーズ

東洋医学では体に経絡と呼ばれるツボの通り道があり、うち12本は六臓・六腑につながり、それぞれが影響しあっています。生理中に起こる不調に関係するツボと経絡を刺激するヨガで、巡りを整えましょう。

《心の不調》
感情も経絡と関係しています。メンタル不調に関わる経絡をそれぞれを刺激し、体を気持ちよく伸ばすポーズで症状を緩和。

気分が落ち込む…には

体の前面にある胃・脾の経絡を伸ばして気持ちをボトムアップ！
心と体にエネルギーを送る胃・脾の経絡を刺激すると前向きな気持ちに。また、PMSやストレスで食欲が増し、食べすぎて胃が疲れていることも原因のひとつ。体の前面にある胃・脾経にアプローチし、胃の調子を整えることを心掛けて。

【ツボ】「気戸」をプッシュ

乳頭から真っすぐ上の鎖骨につき当ったところに位置する「気戸」。ここを両手で押す。
３秒×５回

【ヨガ】仰向けの英雄のポーズ

HOW TO
正座から両足を外側に開き、かかとをお尻の横に。上半身を後ろに傾け、肩の真下に肘がくるように両肘を床につく。

右膝を伸ばし、背中を床につけて両手を頭の先へ。体の前面の伸びを感じながらキープ。反対も。５呼吸

できる人は…
両膝を曲げたまま背中を床につけ、体の前面を気持ちよく伸ばして。

このツボを覚えよう！
●メンタル系を整える「百会 ひゃくえ」

メンタルの不調全般を整えるツボ「百会」は、左右の耳から頭頂に向かうラインと眉間から頭頂に向かうラインが交わるところ。両手で３秒×５回指圧すると気持ちが穏やかに。

教えてくれたのは…仁平美香先生
ヨガインストラクター、日本ホリスティックヘルスケア協会理事、女性のためのヨガ協会代表。セミパーソナルヨガ＆整体サロン「WAY TOKYO」主宰。月経血コントロールヨガなど、女性向けのヨガを中心に指導を行っている。