【自己肯定感とダイエットの関連性】ダイエット自体はいいことだけど…注意したいダイエット思考とは

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【自己肯定感とダイエットの関連性】ダイエット自体はいいことだけど…注意したいダイエット思考とは

おうち時間の増加から、ダイエットやスタイルを気にし始めたという人も少なくないのではないでしょうか。自己肯定感を高めることで、人生が好転するという「ナチュラル心理学」を提唱している心理カウンセラーの中島輝さんによると、ダイエットの成否にも自己肯定感が影響してくるそう。自己肯定感を作る“6つの感”の解説から、ダイエットとの関連を紐解くお話をお伺いしました。

極端なダイエットにのめり込んでしまうときは要注意

――自己肯定感が低下すると食べ過ぎてしまったり、逆に食が細くなってしまったりと、食生活にも影響が出るそうですが、自己肯定感とダイエットにはどういった関わりがあるのでしょうか。

中島さん:ダイエットそのものは、自己肯定感の低下とはあまり関係がありません。自分が健康になるため、もっとキラキラした姿でいたいといった自尊感情を目的として始めることなので、それは素敵なことですよね。ただ、自己肯定感が高くなるほどダイエットの悩みが解消されやすくなるという側面はあると思います。

その一方で、ダイエットのなかで極端な食生活に走ってしまったり、痩せることが第一になってきたりすると、それは自己肯定感が低下しているサインだと言えます。自尊感情で始めたダイエットなのに、自己肯定感が低くなると目的と手段をはき違えてしまうんですね。「これしか食べない」などの手段を見つけて達成することに喜びを感じる。自己肯定感と摂食障害、食生活はとても関わりが深いものです。

――自尊感情というのは自己肯定感のひとつですよね。ここで改めて、自己肯定感を作っている要素を教えていただけますか。

中島さん:自己肯定感は“6つの感”で作られています。

大きな木に見立てると、まず根の部分は、その“自尊心”です。自分には価値があるんだと思う感覚や感情。自己肯定感が高い人は、どんな場所でも生きがいややりがいを見つけるんです。目的を見失わない。でも、低い人は「なんで生きているんだろう」とすぐに思ってしまいがちですね。

2つめは、“自己受容感”。ありのままの自分を認めること。プラスがあってもマイナスがあってもOKというものですね。自己受容感が低い=自己肯定感の低さに繋がるので、マイナスの自分しか観れなかったり、他人の嫌な面ばかりを見てしまったり。「こんな私も私だし、そんなあなたもあなただよね」という考えですね。

3つめは、“自己効力感”。「できる!」と思えること。出来ると思えば、何事にも何回でも挑戦できるんです。自己肯定感というのは赤ちゃんのときが一番高いのですが、振り返ると幼いころは何も恐れず、いろいろと挑戦していて、それの積み重ねでお箸が使えるようになり、走ることもできる。でも大人になった今、「やるだけ無駄」「無理」と思ってしまうときがある。「なんでやらなくちゃいけないのか教えてください」といったようなことを言いたくなるとき、あるいは言ってしまうときは、自己肯定感が低下しているサインだと思います。

4つめは、“自己信頼感”。自分を信じること。自分を信頼すれば可能性を見出すことができます。自分の可能性を信じられないと「無理」と制限をかけてしまう。自己不信は人づきあいにもNGが多くなってしまいがちです。最近は「毒親」などと言いますけど、親御さんとの関係で悩んでいらっしゃる方は、自己信頼感が低い傾向があります。

5つめは、“自己決定感”。内発的動機付け、自分で決めるということです。自分で決めたことは成功したら嬉しいし、失敗したら悔しい。ちゃんと感情が伴います。自己決定感が低い人は他人に決められたことをやるだけになってしまうので、”やらされてる感”が強く、成功に喜びもなければ、失敗に悲しみもない。

そして、最後は“自己有用感”です。私は人の役に立っている、私には有用性があるんだという気持ちですね。「手伝えることがあったら言ってね」というスタンスでいると、逆に自分が何か困ったときに周りが助けてくれるようになります。自分なんて役に立てることが無いと思ってしまうと、誰も頼んでくれないし、助けてもくれない。どんどんマイナスの感情が出てきてしまいます。

自己肯定感を高めればダイエットの悩みも解決しやすいし成功しやすい

――自己肯定感が高かったり、低かったりするのは、この“6つの感”がそれぞれ関係しあっている、複合的な要素があるということでしょうか。

中島さん:そうですね。これらが複合的になってくると自己肯定感がドッと下がってしまう。自己肯定感が低いと、0か100かという行動をとってしまいがちです。ですから、ダイエットでも急激に無理な負荷をかけてしまったり、大幅なカロリー制限をしてみたりと、極端な方向に走ってしまう人も少なくありません。

自己肯定感をしっかりとキープすることがダイエットの成功や悩みを解決することに繋がるのではないでしょうか。自分の自己肯定感がどういう状態なのかを確認するために、この“6つの感”をひとつずつ「今の自分はどうか」とチェックしていくのもいいと思います。

プロフィール:中島 輝さん

自己肯定感の第一人者の心理カウンセラー/自己肯定感アカデミー代表/資格発行団体 "torie" 代表

5歳で里親の夜逃げという喪失体験をし、9歳ごろからパニック障害などに苦しむ。10年間、実家に引きこもるという困難な精神状況のなか、独学で学んだセラピー・カウンセリング・コーチングを実践し続け、35歳で克服。現在は、Jリーガー、上場企業の経営者など 15,000名を超えるクライアントにカウンセリングを行っている。著書は『自己肯定感を味方にするレッスン』(PHP研究所)『自己肯定感の教科書』『自己肯定感ノート』『自己肯定感diary』(以上、SBクリエイティブ)、『1分自己肯定感』(マガジンハウス)など多数。

Text by Mitsue Yoshida

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。

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