「何をしても眠れそうにない…」そんな夜にヨガ講師が実際に取り入れている厳選ポーズ3つ

ベッドに入ってもなかなか眠れない夜。

「眠れない」と思うと余計に気持ちが焦ったり、不安になったりしますよね。そしてますます眠りが遠のいてしまう……、なんて経験。何度もあるのではないでしょうか。

そこでヨガのポーズを取ってみたらどうだろう？　しかしここでまた、“入眠を促す”ヨガのポーズがいくつもあってなにをしたらいいのか分からない……。

今回はヨガインストラクターの筆者が眠れない夜に「これは！」と思い、それから継続しておこなっているポーズを3つピックアップして紹介していきたいと思います。

眠れない夜にオススメのヨガポーズ①仰向けの英雄座

正座の姿勢からすねを外に出すようにして座る“割座”。股関節のまわりがほぐれるため、血流がよくなることに加えて、リラックスを促す副交感神経を優位にして入眠を促してくれます。

さらにこのポーズでは割座から仰向けになるため、胸を開いて呼吸を深め、気持ちを安定させる効果にも期待されています。

（1）脚を腰幅に開いてひざ立ちになり、ふくらはぎに手を当てて肉をかかとのほうに押し下げる

（2）ふくらはぎから手を離し、かかととかかとの間に腰を下ろす

→背筋を伸ばして、手は太ももの上に置く

（3）手を身体のうしろにつき、ゆっくりと仰向けになる～呼吸を5回繰り返す

→腰が反り過ぎないように気を付ける

→両手は頭上に伸ばす

眠れない夜にオススメのヨガポーズ②仰向けの合せきのポーズ

こちらもまた、股関節のまわりをほぐしてくれるポーズ。「仰向けの英雄座」では股関節の前面をほぐすのに対して、「仰向けの合せきのポーズ」では股関節を外旋した状態でほぐしていきます。

（1）足の裏を合わせて座り、手でつま先を持つ

→かかとを股関節に引き寄せる

→両ひざを床に下ろす

→背筋を伸ばして、肩をうしろに引く

（2）上体をうしろに倒して仰向けになり、頭上でそれぞれのひじをつかむ～呼吸を5回繰り返す

→腰が反り過ぎないように気を付ける

眠れない夜にオススメのヨガポーズ③魚のポーズ

仰向けの姿勢から後屈をする「魚のポーズ」。胸をしっかりと開いて呼吸を深めてくれるだけではなく、自律神経が集中する背骨のまわりをほぐしてくれるという眠れない夜にぜひとも取り入れたいポーズです。

頭頂部にある百会（ひゃくえ）というツボを刺激することでも自律神経を整える効果やリラックス効果、神経を鎮める効果に期待できるでしょう。

（1）仰向けになり、二の腕を背中の下にしまう

→手はお尻の下、手のひらは下に向けておく

→足の親指は前に伸ばしておく

（2）手のひらとひじで床を押して胸の中心を天井に向かって持ち上げ、頭頂部を床につける～呼吸を5回繰り返す

→頭や首を動かさないようにする

→頭頂部を床につけるのが難しい方は、後頭部をつける

→手とひじで床を押し、頭部をゆっくりと浮かせてから仰向けに戻る

「今日はなんだか眠れそうにない」、そんな夜は布団のなかでグーッと小さく丸まらず。呼吸を深めたり、身体をほぐしたりするこれらのポーズを取って、心も身体もフワッと緩めてみてください。

※ 身体に不調や痛み、違和感がある方は無理におこなわないでください。