世界が注目!紙じゃないエコ素材?繰り返し使える・自然に還る…地球にやさしい「次世代ストロー」
2015年の国連サミットにて「SDGs(持続可能な開発目標)」が採択されてから、世界中の企業がプラスチック製品を廃止する動きを強めています。そんな中、ソーシャルプロダクツ・アワード2021において4種類のストローがソーシャルプロダクツ賞を受賞しました。
プラスチック製品が廃止される背景
スターバックスやマクドナルドなど世界的な企業も進めている、プラスチック製品を廃止する動き。日本国内でもビニール袋の有料化など、環境に配慮した動きが広まっていますね。そもそも、なぜプラスチックを廃止すべきなのでしょうか。
1番の原因は、プラスチックゴミによる海洋汚染問題。年間で、約800万トンものプラスチックゴミが海へ流れていくといわれています。また、海洋生物の体内にストローやビニール袋が入り込み、命を落としてしまうという胸が痛くなるニュースも報道されています。
紙ストローよりもエコ?新素材のストローとは
プラスチックゴミの削減を目的に、多くの飲食店が導入しているのが「紙ストロー」。しかし「ドリンク本来の味わいが損なわれる」「使い捨ててしまうため、ゴミ自体の量は変わらない」といったデメリットも孕んでいるようです。
そんな中、一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会によるソーシャルプロダクツ・アワード2021において、新しい素材を原料としたストローがソーシャルプロダクツ賞を受賞。その4つのストローの特徴をまとめました。
「ソーシャルプロダクツ」とは
ソーシャルプロダクツとは、「エコ(環境配慮) 」や「オーガニック」、「フェアトレード」、「寄付つき」、「地域や伝統に根差したもの」など、人や地球にやさしい商品・サービスのこと。優れた「ソーシャルプロダクツ」を表彰する「ソーシャルプロダクツ・アワード」では、毎年多くの商品・サービスが注目を集めています。
1.美濃焼の文化を守るために。繰り返し使える「MYSTRO(陶磁器製美濃焼ストロー)」
美濃焼の持つ美しい色合い、薄くて強い素材をストローで再現。飲み物の温度がストローを通じて口に伝わるため、より美味しく感じることができる。美濃焼に関わる業者が減り続けていることを受けて、美濃焼の認知度やブランドイメージの向上を目的に誕生した。
2.バリ島の計画伐採地区の竹を使用。耐久性に優れた「バンブーストロー シリーズ」
こちらも繰り返し使えるストロー。高品質なバリ島の竹を使用し、竹林の管理も行うことで自然環境のサイクルを壊さない。自然な手触り、長時間飲み物に漬けても柔らかくならない、植物由来のコーティングを施しているためカビに強いといった特徴を持つ。
3.発展途上国の農村支援も。自然に還る「草ストロー」
道端の草木と同じように分解され、自然に還すことができるストロー。原材料の植物・レピロニアは、ベトナム・ホーチミン郊外の農村地帯で栽培されており、ベトナムの農村地帯の雇用創出にも繋がっている。無添加・無農薬・保存料不使用なので、人体にもやさしい。
4.プリンスホテルグループで使用。ファッショナブルとエコを両立する「グリーナーネイチャーストロー 」
こちらも、無農薬栽培されたレピロニア製のストロー。「身近なストローという小さな存在を環境に優しいものに変えることで、毎日少しでも自然環境のことを意識できれば」という思いが込められている。ナチュラルな色合い、目を引く可愛らしいパッケージがSNSとの相性も良い。
モノ選びで、持続可能な社会づくりを応援しよう
陶磁器、竹、草…今回ご紹介したストローは、どれも繰り返し使える・自然に還るなど、使用後のことも考えられています。繰り返し使えるタイプは、飲食店へ「マイストロー」として持参することもできますね。おしゃれなデザイン、ドリンク味わいが落ちない品質なので愛着も湧きそう。マイボトルやエコバッグが生活に浸透したように、一人一人がマイストローを持ち歩くことで地球環境が救われるかもしれません。
参考:環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書「第3章 プラスチックを取り巻く状況と資源循環体制の構築に向けて」
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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