将来赤ちゃんが欲しい人のための「プレコンセプション・ケア」を知ってますか?【不妊治療の現実】

 将来赤ちゃんが欲しい人のための「プレコンセプション・ケア」を知ってますか?【不妊治療の現実】
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妊娠や不妊について学んだ記憶はありますか? この連載では、不妊体験者を支援するNPO法人Fineスタッフ、また妊活ヨガセラピストとして活動するわたなべまさよさんが、妊娠を望んでいる人が知っておきたいこと、また不妊治療の現状を連載形式で綴っていきます。いつかお母さんになりたい人はきちんと知ってこれからのライフステージをデザインしてゆきましょう。

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「プレコンセプション・ケア」を知っていますか?

コンセプションとは赤ちゃんを授かること。将来の妊娠のために生活を見直し、体や心を健康にしていきましょうという取り組みです。妊娠がゴールではなくて、赤ちゃんが生まれたあとの健康も含まれます。そして女性だけではなくて、パートナーも一緒に行うケアです。

2008年にアメリカでスタートし、2015年に日本で国立成育医療研究センターにプレコンセプションケアセンターが開設され、今ではいろいろなところで目にするようになりました。

なぜ今からケアが必要?

妊娠のための健康管理。何となく分かるけど、子どもを授かるのは自然なことだし、子どもが欲しくなったら考えようかな・・・そう思われるかもしれませんね。でも、その自然で当たり前とされていたことが今は難しくなってきているのです。いざ妊娠したいと思ってから始めると時間も労力もかかり、気持ちも不安になってきます。

まずは自分の体や妊娠力について関心を持ち、できるところから始めましょう。プレコンセプション・ケアチェックシートで今の状態をチェックしてみてくださいね。プレコンセプション・ケアチェックシート 引用元:成育医療研究センター

自分の体を知りましょう

前回の生理はいつか分かりますか?生理日管理アプリなどに記録していくと、排卵を境に体温が変化すること、気分の波と生理サイクルが関係していること、病気のサインなど自分の体を知ることができます。

ひと昔前の女性は子だくさんだったので、一生のうちの生理は50~100回。くらべて今は初潮が早く出産は遅い傾向があるので、450回にもなっています。婦人科系トラブルのリスクも増えてますので、子宮や卵巣を婦人科で定期的に診てもらうようにしましょう。

身体の土台づくりをしましょう

健康の三大要素は「運動・休息・栄養」

  1. 運動
    運動すると免疫力が高まり、ストレスが発散できます。現代人の運動不足が深刻と言われていますが、コロナ禍では買い物すらネットで注文、外出も控えてるかもしれません。運動習慣がないと代謝が上がらないのでやせにくく、冷えの原因にもなります。ウォーキングのようなゆっくりした動きとスクワットのような筋トレの動きどちらも必要ですが、外出できない場合はお家で楽しみながらできる動画やトレーニング方法を見つけられるといいですね。出産、育児に耐えられる体力づくりを今のうちから意識して取り入れましょう。
     
  2. 休養
    休養の中では「睡眠」が一番大切です。寝る直前までスマホを見て頭が冴えたまま眠りに入るのはNGです。ベッドに入ったらスマホは消してリラックスしながら眠りに入れるといいですね。寝ている間はいろいろなことが行われています。疲労回復、ストレス発散、記憶の定着、またホルモン分泌の時間でもあります。ぐっすり眠れている時間帯は妊娠に大切なホルモンが分泌されますので、睡眠時間の長さより質がポイント。お肌のゴールデンタイムはホルモンのゴールデンタイムなのです。
  3. 栄養
    美しいプロポーション、世界の標準を見てみるとややぽっちゃりですが、日本女性の理想とする体型はやせ過ぎの傾向があります。やせ過ぎは免疫力が低下して病気にかかりやすくなり、子宮や卵巣のトラブルを招きます。また、やせ過ぎのママから生まれた赤ちゃんは飢餓状態から急激に栄養をたっぷりもらって吸収しやすくなるので、メタボ体質になるリスクが高まります。それでは自分の体型を調べてみましょう。「22」が最も病気になりにくいことがわかっています。BMI(Body Mass Index)肥満度を表す体格指数 引用元:CASIO 赤ちゃんは生まれるときに産道ではじめて菌をもらって数年後には腸内環境が決まりますが、これは遺伝ではなくママからの影響を受けます。妊娠前から葉酸を摂るのは必須ですが、自分と未来の赤ちゃんのためにバランスのよい食生活を心がけましょう。

たくさん挙げてしまいましたが ママになる自分が健康になること これが一番の目的です。まずは自分の体を知るところからはじめて、できることから無理なく取り入れてみましょう。

生活習慣は自分でしか変えられません。早い時期から取り入れると不妊になるリスクが減りますが、もしも将来不妊治療に進んだとしても治療だけに頼らないで続けてほしいなと思います。

ライター/わたなべまさよ
妊活ヨガセラピスト[不妊ピアカウンセラー・ヨガ講師]不妊体験者を支援するNPO法人Fineスタッフ。長期の不妊治療で体と心のバランスを崩したときに毎日実践したヨガで回復。その後妊活をサポートする側にシフトし、自治体、病院などで妊活講座の講師やヨガとカウンセリングを併用した妊活ヨガセラピーを行っている。「おやすみ前のリラックスヨガ」22時から20分間オンライン(Zoom)で土曜日をのぞく毎日開催。LINE登録で1ヶ月体験無料です。詳しくはホームページまで http://peeryoga.space/pg1580229.html

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