意外と知らない「妊娠」の仕組み…どれくらいのカップルが不妊なの?【不妊治療の現実】
妊娠や不妊について学んだ記憶はありますか? この連載では、不妊体験者を支援するNPO法人Fineスタッフ、また妊活ヨガセラピストとして活動するわたなべまさよさんが、妊娠を望んでいる人が知っておきたいこと、また不妊治療の現状を連載形式で綴っていきます。いつかお母さんになりたい人はきちんと知ってこれからのライフステージをデザインしてゆきましょう。
理想とする家族像
いろいろな生き方が受け入れられつつある今でも多くの人が持つ「結婚して子どもを産み育てることが女の幸せ」という価値観。
将来はこんな家庭を築きたい。理想の家族像は、おままごと遊びをする幼い頃から身近な人や社会との関わりによってオリジナルなものが作られます。でもその当たり前と思う幸せをつい先延ばしにしてしまうことも。
子どもを授かろうしたとき、なかなか妊娠しないな……と感じはじめたところで、まさか自分が不妊?と不安や焦りが生じてきます。
そもそも不妊って?
「不妊」とは、健康なカップルが定期的に性交渉をもっているのに1年妊娠しない状態のことをいいます。
女性の社会進出による晩婚、晩産化の影響で年々増え続けていますが、ライフスタイルも関係しています。性感染症、喫煙、肥満や過度なダイエット、ストレス、睡眠不足、セックスレス、本来のホルモン作用をかく乱する環境ホルモンなどが挙げられます。
どれくらいのカップルが不妊なの?
日本のカップルの3組に1組が不妊に悩み、5.5組に1組が不妊治療を受けています。
体外受精や顕微授精などのART(生殖補助医療)は1996年と比較すると11倍にもなり、赤ちゃんの16人に1人はARTによって生れてきています。クラスに2人くらいと考えると、身近な存在になっていることが分かりますが、表面化してこないのは不妊に対する社会からの偏見や、自分自身も抵抗を感じて不妊であることを伏せてしまうためです。
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