妊娠しやすい時期は?体内では何が起きている?産婦人科医に聞くホルモン知識

 妊娠しやすい時期は?体内では何が起きている?産婦人科医に聞くホルモン知識
Photo by Suhyeon Choi on Unsplash

厚生労働省が行った調査によると、働く女性の13%が不妊治療の経験者。年齢と共に妊娠率が低下するのは周知の事実ですが、改善・予防法はいかに。必要なのは「根本的な体質改善」と語るのは、様々なクリニックで不妊と向き合ってきた鶴巻由紀子医師。この企画では、その実践方法や必要な知識をご紹介します。第1回は、妊娠できる年齢、妊娠しやすいタイミングなどの基礎知識編。

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そもそも妊娠は何歳までできるの?

妊よう性(妊娠する力)は、年齢を重ねるごとに低下していきます。妊活を始めるにあたり妊娠可能な年齢を知っておきましょう。

「一般的に妊娠可能な年齢は、自然妊娠が42歳くらいまで、体外受精でも42歳くらいまでです。運よく45歳で妊娠する方もいますが、すべて人がこの年齢まで妊娠できるわけではありません。卵巣に残っている卵の数は、発育過程の卵胞から分泌されるAMH(抗ミュラー管ホルモン)値を調べるとわかり、この値が卵巣内に残っている原始卵胞(卵子のもとになるもの)の目安になります」(鶴巻由紀子先生)

原始卵胞は年齢と共に減っていく?

原子卵胞はお母さんのお腹の中にいるとき約700万個作られ、生まれる時点で200~300万個に、初潮を迎える頃には約30万個にまで減少。その後も月経周期ごとに約1000個ずつ、1日300~400個減り、一度減少した原子卵胞を増やすことはできません。

「原因は定かではありませんが若くてもAMH値が低い人はいるので、妊娠を希望するなら自分の妊娠可能な期間を知っておくといいでしょう。AMHはあくまでも卵巣の中に残された卵の数の目安であり、妊娠力ではないので注意が必要です。1個でも卵子がとれたら体外授精では授精させるチャンスがありますが、卵子の質は年齢に比例します。(鶴巻先生)

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text by Ai Kitabayashi



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