イートン・ワークショップのホスピタリティに学ぶ人生術|家にいながら持続可能な世界を育むために
家にいながら持続可能な世界や洞察力、社会正義を育むには? そのヒントをワシントンDCを拠点とする専門家たちが提案する。
クリエイティブな人々が気軽に集まり、地球のより良い未来のためにアイデアを出し合える場を作りたい。そう考えたアクティビストでフィルムメーカーでもあるキャサリン・ローは、自身の新しいホテルブランドであるイートン・ワークショップ(宿泊施設にウェルネスセンター、コワーキングスペース、メディア開発会社を併設)をワシントンDCと香港にオープンした(今後はシアトルとサンフランシスコにもオープン予定)。本記事では、DCのイートン・ワークショップの専門家たちが提案する、”家にいながら持続可能な世界や洞察力、社会正義を育むためのヒント”を紹介しよう。
発酵食品のすすめ
イートン・ワークショップのシェフ、ティム・マーは持続可能性に配慮し、キムチなどの腸内環境を整える発酵食品を積極的にメニューに取り入れている。彼の作る塩漬け(塩水に漬けた野菜)は最長6か月保存がきき、食品廃棄物の削減にも一役買っている。中でも、香り豊かな花椒の実と白菜の塩漬けは絶品だ。
マーの簡単塩漬けレシピ:約2リットルのガラス瓶に、2.5センチ角に切った白菜1束分、薄切りニンニク2片、花椒大さじ1を入れる。次に、塩大さじ4を4カップの水に溶かして白菜の上から注ぎ、室温で2〜7日間漬けておく (漬ける時間が長いほど風味が増す)。その後は冷蔵庫で保存する。ぜひ副菜に添えてほしい。
月のエネルギーを活用する
毎月の満月の日、イートンはアートコンサルティング会社のLatela Curatorialと提携して、ヨガ、ダンス、レイキ、ジャーナリング(書く瞑想)、リフレクティブ・グリスニング(反映的傾聴法)などの集まりを主催している。 「月に一度、自分と繋がるため、あるいはコミュニティで集まるために、母なる自然が与えてくれる絶好の機会です」と、Latela Curatorialの創設者マルタ・シュタウディンガーは言う。彼女は参加者たちに、自分が何を抑制しているか、どのように自分を見せているか、ネガティブな思考がどこかに根付いていないか、と自問して確認するように促している。次の満月が来たら、自分の為にならないものを手放せるように、「1日のうちで、いつ、どこで、どのように恥ずかしさを感じるか?」というテーマで思いのままに書いてみよう。そのような反応を引き起こす特定の事柄に気づいてリストアップすることにより、自分にとって本当に望ましい方向が再び見えてくるだろう。「ゆったりとしたスペースで自由に書く時間を持つと、真実が見えてきます」とシュタウディンガーは言う。「書いた後はページを破ったり、燃やしてもいいでしょう。何かを手放したい時には特に効果的です」
行動に移す(行動をおこす)
イートンDCの各部屋のミニバーには、厚紙、レターステンシル、メガホンを備えた「アクティビスト・ツールキット」が入っている。地元とより密接に関わるために、近所の図書館やヨガスタジオを積極的に利用して、タイムリーな問題に取り組むコミュニティ集会を主催してみよう。文化担当ディレクターのシェルドン・スコットは、対処したい問題の影響を直に受けているスピーカーを招き、各ディスカッションの終わりにはアクションアイテムを立てることを勧めている。「環境保護やインフラによる土壌汚染の根絶、あるいは社会正義を守る、といった大きな課題がありますが、まずは今日できることから始めるといいでしょう」と彼は言う。例えばイートンのイベントでは、参加者たちにプラスチック製ストローを使わないように働きかけるほか、議会に電話をしたり、新たなボランティアの機会に目を向けるように促している。
ライター/エリザベス・マーグリン
コロラド州ライオンズ在住のヨギーで、ライターでもある。
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