栄養がある葉ごと使ったかぶとベーコンの塩麹スープ【痩せる和風スープ #20】
旬の食材、発酵食品…先人たちの知恵や工夫がたっぷり詰まった「和食」は、私たちを健やかな心身に導き、腸内の環境を改善することでスリムな体形も叶えてくれます。食の欧米化が進んだ現代社会で、今こそ昔ながらの「和ごはん」に立ち返りませんか?一汁一菜でなくてもOK!手軽に日常の食卓に取り入れられる和風スープレシピを、管理栄養士の圓尾和紀さんが連載形式で教えてくれます。
他にはないおいしさをもつかぶ
白くて水分が多く、淡白で優しい甘みが特徴のかぶは、生で食べるとさっぱりとみずみずしく、加熱するととろけるように柔らかく、優しい甘みが魅力です。
かぶには、免疫力を高め紫外線対策にも効果的なビタミンCや、でんぷんの消化を促進してくれるアミラーゼ、殺菌作用や活性酸素を除去してくれるイソチオシアートなど、今の時期に欠かせない栄養がたっぷり含まれています。
捨てるともったいない 葉に栄養が多い
実の部分だけでなく葉付きで売られることも多いかぶですが、もし葉の部分は捨てていますという方がいたらもったいないです。かぶは実の部分よりもむしろ葉のほうが栄養豊富だと言えるからです。
かぶの葉には体内で栄養の代謝に関わるビタミンB1やB2、食物繊維やむくみを防止するカリウムが豊富。さらに実の部分に比べてカルシウムは10倍、ビタミンCは4倍も含まれています。
また、抗酸化力が強いβカロテンは脂溶性ビタミンなので油と一緒に摂取することで吸収率が上がります。今回はベーコンの油と一緒にとれる組み合わせになっていますが、スープ以外にも細かく刻んでさっとごま油で炒め、醤油とごまなどで味付けするだけでごはんのお供としてもおすすめです。
今回はそんなかぶの栄養をまるごと摂取できるスープをご紹介いたします。
【材料】(二人分)
- かぶ (葉つき) ...小2コ
- ベーコン...2枚
- にんにく...1/2かけ
- だし汁...400ml
- 塩麹...小さじ1.5
- コショウ...少々
【作り方】
① かぶは皮をむき6等分のくし切りにする。かぶの葉は1cm幅に切る。ベーコンは2cm幅に切る。にんにくはすりおろす。
② 鍋にだし汁を入れ中火にかける。煮立ったらかぶとベーコン、おろしにんにくを入れ、弱火にして3分ほど煮る。
③かぶに火が通ったらかぶの葉を加え1分煮て、塩麹とコショウで味を調える。
ライター/圓尾和紀
株式会社ふること代表。管理栄養士、フードコーディネーター。“伝統食の良いところを現代に取り入れる“をコンセプトに活動している。著書『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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