その目標、本当に必要?心を断捨離する「したくないことリスト」の効果
12月に入り、来年の目標を意識する人も増えたのではないでしょうか?目標を立てたものの、いつもなかなか達成できない… そんな時に試したい心の中の整理方法を臨床心理士である筆者が解説します。
なりたい自分が肥大化して窮屈になってない?
年末も近づき、今年1年の自分のことを振り返ったり、来年のことを考える人も増えてきたのではないでしょうか?やりたいこと・やるべきことを「TO DOリスト」「願望リスト」にして明確化したり、「~しよう」と目標を立て、そこに向けて自分を変えようとモチベーションが高まる時期ですよね。
人間関係においても「多くの人に好かれる人になろう!」「人脈を広げるために出会いの場に行こう!」など、目標は人それぞれあるはず。しかし他者と関わる目標の場合、思ったようにいかなかったり、うまくやれている周囲の人を見て自己嫌悪に陥ってしまう…なんてことはありませんか?
目標を立てる前に、ありのままの自分を再確認しよう
最近は、社会に適応しなければいけない・常に成長しなければいけないということが強く求められているような風潮も強く、「自分を変えよう」「さらに成長した自分でなければいけない」という思いの方が強くなりがちですが、それにばかり囚われていると自己肯定感(ありのままの良い自分でよいと思う気持ち、今の自分を認められる状態)が失われ、自分に対する自信を失ってしまうことにもなりかねません。
その状態で自分に目標を課してばかりいても、うまく行かないことも多く、負の連鎖になってしまうことも。そんな時にオススメしたいのが、「したくないことリスト」を作ることです。
「したくないことリスト」で自分を客観視しよう
やりたくないことを一度目に見える形で書き出すことによって、自分にとって必要なこと、意外とそうでもないことが見えるようになります。
したくないことリストの使い方
1.したくないことを思いのまま書き出してみる
2.書いたものを見直し、評価はせずに「自分はそんな風に感じていたんだ」ということを受け止める。
3.できそうなものは試してみて、難しそうなものはその理由を考えてみて実行できそうな段階まで下げてみたり、あるいは違う視点が持てないか考えてみる。
例:仕事に行きたくない→行きたくない理由は満員電車が嫌だから→すぐには辞められないし、辞めたら収入が入ってこなくなるので、働き方を見直し、転職できる機会に備えよう
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