米国ポッドキャスターのサクセスストーリー【聴衆の心をつかむ5つのコツ】

 米国ポッドキャスターのサクセスストーリー【聴衆の心をつかむ5つのコツ】
Ashley Turner&Christopher Dougherty

アーサナ(ヨガのポーズ)と瞑想の指導者で、人気ポッドキャスト番組のパーソナリティもつとめるロージー・アコスタは、ヨガと楽観的な視点が彼女の人生を救ってくれたと語る。彼女のストーリーを見てみよう。記事の最後では、ポッドキャスト聴衆の心をつかむ5つのコツも伝授してくれた。

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ある晴れた日の午後、ハリウッドヒルズに住むロージー・アコスタは日当たりのいいリビングのソファーで膝を抱えて座りながら、ベストセラー作家でアーユルヴェーダ実践者のサハラ・ローズ・ケタビと話していた。友人同士のふたりは会うなりハグをして、アコスタがハーブティーにはまっていることや、ケタビの婚約について盛り上がっていた。だが今回ふたりが会ったのは仕事のためだった。ケタビは伝統的なアーユルヴェーダのレシピを現代風にアレンジした彼女の新しい料理本『EatFeel Fresh』をアコスタのポッドキャスト「Radically Loved」で紹介するためにゲストとしてやってきたのだった。

ヨガで人生を築く
愛にゆだねる アコスタのポッドキャスト「Radically Loved」のリスナーは12万人に達している/photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

共にアーユルヴェーダに傾倒しているアコスタとケタビは、つい最近6日間のパンチャカルマから戻ってきたばかりだ。これはアーユルヴェーダ療法の中で最もハードな解毒プログラムだ。治療では体のドーシャのアンバランスを解消するために5つの浄化法が行われる(アーユルヴェーダでは、生理機能と精神活動を司る3つのエネルギーをドーシャと呼ぶ)。彼女たちに言わせれば、下剤を飲んで、トイレに行って、オイル漬けになって生まれ変わるのだという。おまけにものすごい量のギーを使う!「視界をクリアにするために目にギーを垂らしたり、ギーで耳を綺麗にしたりするのよ」とケラビは目を丸くする。「とにかく体じゅうギーだらけよ」

もちろんプログラムには瞑想や内省の時間やアーユルヴェーダの基本食として用意されるキチュリ(ここでもギーを使う!)も含まれる。そのパンチャカルマでのランチの時、ケタビはアコスタの驚くべき能力を知ったと言う。「実は彼女は霊能力者なのよ」

アコスタとケタビは、何があったのかを話してくれた。彼女らはほかのふたりの友人と一緒にパンチャカルマリトリートに参加していた。その日は、消化管の解毒を行うヴィレチャナの日だった。彼女らは下剤を飲んで、それぞれの部屋にこもっていた。午後3時ごろ、アコスタは昼寝をした。それから午後4時半に目覚めると、瞑想を始めた。「しかも2時間続けて」。1回の瞑想としては今まででいちばん長かったと彼女は付け加えた。

「すると奇妙なことが起こり始めたのよ。まるで幽体離脱のような感じ。そして突然、ほかのみんなが何をしているのか覗きに行きたくなったの」

深い瞑想状態のまま、部屋からも出ていないのに、アコスタには友人たちの様子が見えてきた。ひとりはベッドの上で体の左側を下にして裸で丸まって寝ていた。もうひとりは腹ばいで日記を書いていた。ケタビは部屋にいなかった。代わりに、ジムで小柄な黒髪のケタビがエリプティカル・マシンを使いながら、携帯電話越しに流暢なスペイン語で話している光景が浮かんだ。その会話からすると電話の相手はウェディングプランナーのようだった。「最後に彼女は“オーケー、アスタルエゴ(スペイン語の別れの挨拶)”と言って電話を切ったの」とアコスタはその時のことを話した。

その翌日のランチでケタビに会うまでに、アコスタは自分の見たビジョンが正確だったことをほかのふたりと確認していた。だがケタビと話すうちに、さらに奇妙なことがわかった。確かにケタビは前日にエリプティカル・マシンを使いながら、自分の結婚式の撮影をする写真家とスカイプで話し、電話を切るときに“アスタルエゴ”と言っていた。

「でも電話を切ったあと、自分らしくない感じがしたの。なぜあんなことを言ったんだろう?って」とケタビは言った。「スペイン語を勉強中のアメリカ人のような言い方だった」。ふたりは互いの話をすり合わせるうちに、実はアコスタがビジョンを見たのは、ケタビが写真家と話した数時間前だったことに気づいた。「彼女に言わされたのかもね」とケタビは締めくくった。

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photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

35歳のアコスタは、予知能力や潜在願望の実現といった超常現象を認めていた。実はそれらを利用してヨガのキャリアを築いたのだ。

彼女は感謝や楽観主義(そしてヨーガスートラの導きによって人生を生きること)を実践すれば、劇的な変化を起こせると信じている。彼女自身がそれを体験したからだ。現在アコスタは、ローレルキャニオンを見渡せる、寝室が2つあるクラフツマンスタイルの家で、婚約者でアクセサリーデザイナーのトリー・ペンダーグラスと、彼女が15歳の時に生まれた10代の妹と、2匹の犬とともに暮らしている。ロサンゼルスでヨガと瞑想を教えながら生計をたてられるのは本当にラッキーだと彼女は感じている。

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楽しい我が家 ローレルキャニオンの自宅で愛犬のチュウイと一緒に/photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

自己発見のリトリートティーチャートレーニングだけでなく、インスピレーションあふれる講演も開催する彼女は、常に各地を飛び回っている。さらに「許しの重要性」や「意図の力」などさまざまなトピックに沿って彼女が詩を詠む、自己啓発ポッドキャストのフォロワーは、今や12万人に達している。だが常に順調だったわけではない。ほんの少し前までは、彼女にとってヨガはカルトだった。

イーストロサンゼルスのサウスサンガブリエルで激動の子ども時代を過ごしたアコスタは、10代後半にうつ病、不安症、過食症に見舞われた。ギャング抗争や人種差別、麻薬戦争が横行していた80年代後半から90年代初めのロサンゼルスで、移民の両親(母親はスペイン人、父親はメキシコ人)とぎりぎりの生活をしながら、アコスタはこれがここで生きるラテンアメリカ人の定めだと幼いながらも感じていた。

「“ちゃんと大きくなって学校に行って、成功を夢見なさい”なんて誰にも言われなかった。とにかく生き延びることが仕事だったの」

死の10年といわれた1988年から1998年は、ロサンゼルスで殺人発生率や暴力件数が過去最高を記録した時期だ。アコスタが両親と姉としょっちゅう入れ替わる親戚と暮らしていた家の近隣では、ギャングが住民を恐怖に陥れていた。1988年3月のある晩、当時5歳だったアコスタと彼女の従姉妹の世話をすることになった16歳の叔父は、ふたりをアーケード街に連れて行く約束をした。だが彼が愛車の黒いカマロを停めたのは、スケートランドU.S.A.の前だった。昼はローラースケート場で、夜はライブ会場になるこの場所は、人気ヒップホップグループN.W.A.が活動を始めた地として有名だった。

コンプトンのセントラル・アベニューにあるコンクリートの貯蔵所は、ギャング団「ブラッズ」の拠点だった。入り口には「帽子をかぶるな。色は禁止」と書かれていたが、ギャングたちはこぞって赤色を身につけていた。アコスタがカマロの後部座席からこっそり覗くと、大勢の高校生やギャングたちが酒を飲んで大声で騒いでいるのが見えた。「車で待ってろ」と叔父は言った。

「俺はライブを観てくる。すぐに戻るから」。N.W.A.の結成以来ファンだった叔父は、この物議を醸すラップグループの初ライブ会場にアコスタたちを連れてきたのだった。2015年に公開された伝記映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』でも伝説のライブとして描かれている。

「叔父が行ってしまった後、従姉妹と顔を見合わせたわ。すごく怖かった」 とアコスタは思い返す。車の外で暴力沙汰が起きている間、ふたりはサルティヨ毛布の下に隠れていた。やがて数時間後、顔中血だらけで左目を腫らした叔父が戻ってきた。

「いまだに何が起きたか知らないわ。でもその時は誰も叔父に聞かなかった。家に帰ると叔父は“アーケードに行ってたんだ”と言い、私の両親は“そうか。まさに『蝿の王』(無人島に漂流した少年たちが徐々に暴走していく話)みたいだな”と言っただけだったの」

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想い出 幼い頃は自分はマーメイドだと思っていた。「よく砂に両脚を埋めていたの。尾に戻るかと思って。そして海に話しかけていたわ。本当の家族がそこで待っていると信じていたから」/photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

ちょうどその10年後の1998年の春、アコスタはパトカーの運転席に座っていた。拳銃を携えた6,7人の警官に取り囲まれ、車から降りろと怒鳴られていた。

当時マーク・ケッペル高校の2年生だった彼女は友人たちと6時間目をさぼり、ロサンゼルス北東部のシエラビスタ・パークに遊びに来ていた。草が生い茂るその小さな公園にはバスケットボールのコートやカラフルな色で塗られた遊び場があった。アコスタたちが公園に向かう途中、突然カーチェイスに出くわした。赤いホンダ車とそれを追うパトカーが激しいブレーキ音とともに公園の手前で停まり、運転手は車を降りて逃走し、警官もそれを追っていった。そして道路には車だけが残された。

「私は2台の車の中を覗きながら、アニメの“ドーラといっしょに大冒険”のように強がってみたの。だってみんなが見ていたから」とアコスタは言った。「すると誰かが“パトカーに乗ってみなよ”って言ったの」。パンダの柄の指なし手袋と厚手の黒いセーターを身につけていたアコスタは、そこに覆面捜査官たちがいるのも知らずに運転席に乗り込んだ。その結果、彼女は車の窃盗容疑で逮捕されてしまった。

おしゃれな人で賑わうベンチュラ大通りを眺めながら、アコスタと私は、外に青緑のカフェテーブルが並ぶオーストラリア発のコーヒーショップ、ブルーストーン・レーンの鮮やかな青いアンブレラの下で座っていた。このコーヒーチェーンはLAに進出してきたばかりで、アコスタはニューヨークでよく行く店と同じクオリティを期待していた。

私たちはアボカドトーストとコーヒーと抹茶を注文し、彼女の生い立ちの続きと、ヨガに出会った経緯について話し合った。アコスタは快活で話しやすく、態度や仕草が少しジェニファー・ロペスに似ていた(そういえば、ケタビがアコスタのポッドキャストでのレコーディングを終えて帰る時、振り向いてこう言った。「私が想像する『ヨガジャーナル』の表紙は、彼女が髪をおだんごにまとめていて、片手でハンドスタンドをしているの。ストラップつきのパンツを履いてね。タイトルはカルバンクラインではなく“ロージー・フロム・ザ・ブロック”ね」。これは、ジェニファー・ロペスの2002年の大ヒット曲“ジェニー・フロム・ザ・ブロック”をもじっている)。

要するに、アコスタも「本物」なのだ。彼女は人に教えていることを自身も実践している。それが自分の人生を救ったと信じているからだ。

アコスタは、1998年のあの日に逮捕されていなかったら、人生はあのまま変わっていなかったかもしれない、と話す。

N.W.A.のライブでの衝撃的な出来事は彼女の幼少期に影を落とし、逮捕されて初めて、幼い頃の体験がどれほど思春期にダメージを与えていたか振り返ることができた。10代の死や食料品店での強盗、暴力に絶えず囲まれる生活は、彼女にパニック障害やうつやPTSDの症状をもたらしていた。逮捕の後、彼女は裁判所から保護観察の命令を受け、同じように自滅の一途をたどっていた友人たちと、学校をさぼって憂さ晴らしすることができなくなった。それから瞑想や自己探索に出会い、態度も大きく変わると、これまでほかの人の期待に応える必要がなかったことに気づいた。

「何かの成長を促すような人がまわりにいなかったから。成功しようなんてまったく考えなかった。信じられないでしょう。でも、この環境から抜け出そうとか、何かほかのものになろうとも思わなかったの」

高校の最終学年のある晩、地元の病院で清掃スタッフを監督していたアコスタの母が、ハリウッドにあるセルフ・リアリゼーションフェローシップテンプル(Self-Realization Fellowship temple)の資料を手に帰宅した。金の装飾が施され、アーチ型のステンドグラス窓のある白い漆喰壁のその寺院は、瞑想とクリヤヨガを西洋にもたらしたとされるインド人ヨギ、パラマハンサ・ヨガナンダによって創立された。

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神聖な場所:アコスタはセルフ・リアリゼーションフェローシップテンプルで、平安を見つけた/photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

「母はこう言ったの。“同僚の女性がストレスで参った時に、瞑想が効いたって話していたのよ。あなたもやってみれば”」とアコスタは思い返す。「私はその小さなパンフレットを手にとって、アファメーションや瞑想やマニフェストや、引き寄せの法則などの説明を読んだわ。すごく気に入ったので、こう言ったの。“これって魔法みたい”」

だが数週間後に寺院を訪れたアコスタは、一目見て違和感を感じた。「何これ、カルトじゃない。帰るわ」。そう言いながらも、その日に受けた講義の何かが彼女の心の奥に響いた。彼女はとどまることにした。

「自分が自分の幸せにどれだけ責任があるかという話だったの。それってどういう意味?ってすごく心にひっかかったわ。ある意味、それが霊的な目覚めだったのよ。望む人生を創る責任は自分にあるなんて、まさに私のための話だと思った。自分の行いを正せるのも自分。ほかの人には正せない、と気づいたの」

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気の浄化:アコスタは即興で行う練習のために霊性を高める装飾を手元に置いている。/photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

やがてヨガへの道も開け始めた。22歳の時に、実践し始めていたヨガ的なライフスタイルの身体面にも興味を持ち始め、ティーチャートレーニングを受けることにした。後から思えば、ずいぶん思い切った決断だった。

「パサデナにある、小さなクンダリーニヨガスタジオの週末集中トレーニングの案内を見つけたのよ」とアコスタは言った。指導者のふたりは感じの良いカップルで、オショウを信奉していた。ラジニーシ・ムーブメントを率いたリーダーであるオショウは常に論議の的であるが、最近はネットフリックスのドキュメンタリーシリーズ「ワイルド・ワイルド・カントリー」によってその名を広く知られることになった。

「ふたりはあらゆる場所にオショウのポスターを飾っていたわ。トレーニングではものすごくたくさんの情報を得たけれど、その時は“ヨガを教えるなんて絶対無理”だと思った。でもその後から、ヨガを毎日練習するようになったの」

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「ある一日 マインドフルなライフスタイルと、将来に責任を取る覚悟が今の成功に導いてくれた」/photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

アコスタは、センター・フォー・ヨガ(Center for Yoga)( 現在のヨガワークス)に足繁く通うようになり、練習を深めるだけでなく、いずれはヨガティーチャーになる目的でワークショップや200時間ティーチャートレーニングにも参加した。ヨガはすべてが道理にかなっている、と彼女は言う。2011年アコスタの師となったパラヨガの創設者ロッド・ストライカーは、アコスタが今のように温かく知恵に満ちたヨギになるまでに乗り越えてきた逆境を知って驚いた。彼は、出会った頃のことをこう話す。「彼女の苦労については何も聞いていなかった。活気に満ちた成熟した魂が今を生きていることにとにかく感銘を受けたよ」。

アコスタは、彼女のお気に入りの指導者がストライカーの生徒だったことから、彼女の勧めで彼のクラスを受けた。ストライカーのもとで学び始めた時は、まだヨガの入り口に立ったばかりだった、と彼女は言う。

「いろいろなことが響いているんだけど、それらを合わせられずにいたの。コンパスを持っていて、案内表示を見ながら、どうしたらすべての手がかりを一緒にできるかと探っている感じだったわ」

ストライカーの指導を7年受け、アコスタは確かにその方法を見つけたようだ。今彼女はワンダーラスト・ハリウッドでヨガを教えながら、新たにデン・メディテーションスタジオもオープンした。さらにアコスタと婚約者のペンダーグラスは子どもを持とうと話し合っている。レッスンでは、ストライカーと自分自身の変容からの学びを生徒たちに教えている。レッスンで最初に伝えるのは「実践は、長い間、休みなく、大いなる真剣をもって励むべき」というパタンジャリヨーガスートラの著者)の知恵だ。

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photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

多くの人が携帯をいじりながらPCのEメールも読むような時代においては特に大事な教えだ。「いつも言うのだけど、これはマラソンであって短距離走ではないの。悟りを得るのに高速道路なんてないのよ」と彼女は言う。もうひとつ、人生から得た学びでレッスンでシェアしていることがある。「自分の能力と可能性に集中して、他人との比較をやめる」ことだ。「自分が授かったギフトに献身すれば、成功に導かれるわ」と彼女は言う。

「それは一人ひとり違うものなの。違って当然よ」灼けつくような暑さの午後、アコスタは私をマルホランドドライブ展望台まで連れていってくれた。目の前にはLAの大都市が広がり、彼女は育った地域のほうを指差した。右側の地平線ぎりぎりに見えるイーストサイドだ。彼女はよく学校をさぼってバスでダウンタウンに来ると、そこから歩いてここまで登ってきたという。そして街の反対側での暮らしを想像していた。それがどんな風であるかを知っていたかのように、まさに今、彼女はその暮らしをしている。

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photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

「友達のひとりは女優になりたがっていたわ。いつもこう言ってた。“あそこに見える家を買って、有名になるんだから”。でも私はもし別の人生だったらどうなっていたかと考え始めると、いつも何も言えなかった。仕事に対するビジョンもなかったし。でも、見たいと思うビジョンはあった。今のようなね」

ポッドキャストで成功する方法

ヨガと瞑想の指導者で、人に感銘を与える話し手、さらには大人気のポッドキャスト番組“Radically Loved”のホストをつとめるロージー・アコスタが聴衆の心をつかむコツを教えてくれた。

自分のメッセージを信じる

情熱があれば、それは人に伝わる。わくわくする話を友達にするときと同じように、このメッセージをどうしても伝えたいという思いがあれば、リスナーもその熱意を感じ取る。隣同士で座っているかのようにリスナーに話しかけよう。創作でも学びでも自分が夢中になっていることをシェアしよう。そしていちばん大事なのは自分を信じることだ。そうすれば、リスナーとの関係を築くことができるだろう。

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photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

本物でいること

聴衆とのつながりを築くには信頼がものをいう。人々は何かを売りつけられたり、こうしろと指図されることを嫌う。友達と会話をするように誠実でいよう。安らぎや温かみが感じられるように話すとよいだろう。あなたの話を聴きたくて、わくわくしながら待っている人がいる。段取りを決めるよりも、心が感じられるように話そう。私のお気に入りのポッドキャストも参考にしてみてほしい。『Yogaland』『Highest Self』『Wabi Sabi』『EarnYour Happy』『Free Cookies』など。

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photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

聴衆の声に耳を傾ける

常にリスナーたちが連絡しやすい環境を整えよう。メールアドレスやSNSのアカウントを公開して、聴衆が質問できたり、自分たちの話や意見をシェアできるようにしよう。ポッドキャストはコミュニティづくりの場なので、一方的に話していてはだめだ。意見に対して何をするか(あるいはしないか)を決めておこう。また聴衆は、あるトピックやゲストについてどうしても発言したいときにそれができたら、とても感謝するだろう。いつも聴いてくれるリスナーは、コメントに返事がもらえたら、あなたが思いやりのある人だと友人に広めるだろう。Info@で始まるアドレスをリスナーからの問い合わせ先として用意しよう。

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photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

タイトルに忠実に

「ドーナツのつくり方」というタイトルで、味噌汁のつくり方を話すような番組はだめだ。人は餌で釣られるのを嫌う。初めはリスナーを集めるかもしれないが、永続する関係の土台は築けない。聴衆に伝えたいことと彼らが聴くものが一致してこそ、彼らはあなたとのつながりを築き始めるのだ。派手なタイトルでなくてもいいが、考えが伝わるものにしよう。

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専門家に相談しよう

聴衆を増やすためにとても役立ったのは、私が取り上げたトピックを通じて知り合った著者やリーダーたちとのつながりだった。最初はとにかく信用を得なければならない。選んだトピックについて専門知識があったとしても、専門家に相談することで信頼感が得られる。他のポッドキャストで、ホストがゲストの話を絶えずさえぎるのを聴いていると、本当にイライラしてしまう。人々があなたのポッドキャストを聴きにきたのは、何かを学びたいからだ。聴衆と一緒になって、新しいことを学ぶようにしよう。

――ロージー・アコスタ

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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story by Lindsay Tucker
photos by Ashley Turner&Christopher Dougherty
hair&make-up by Michelle Hodnett
translatedSachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.65掲載



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