世田谷線沿いに本格ヨガスタジオがオープン!世代間交流も視野に 地域密着を目指す
ヨガレッスンは良く生きるためのひらめき、「アハ体験」の宝庫
この日開催されたのは、ヨガ未経験者も多い入門編にあたるクラス。レッスンの内容以前に気になったのは、先生の方向を向かず、生徒が左右に分かれ向き合ってヨガをするスタイル。その意図とは。
「ヨガはセルフケアのためのもの。だから先生を見ずに自分自身と向き合ってほしい。なおかつ支えられて生かされていることを忘れないように、自分と周りが見える並びにこだわっています」
壁際の人は、腕を伸ばすと窮屈に感じることも。しかし、人生で動かせない壁のような試練に遭遇したときどうやって調整するべきか、その予行練習と思えばむしろラッキー。隣の人とぶつからないようにマットをジクザクに敷くのは、自分と隣人、自分と社会の調和を考え、利己的にならないための心のトレーニングのため。そうやって新しい視点を与えてくれるまゆみさん。レッスンには生き方に役立つエッセンスがサラッとちりばめている。まるで「人生の縮図」のように。
入門編のクラスでは、ポーズの完成度より、ヴィンヤサと言って呼吸に合わせて体を動かすことを重視。息を吸いながら腕を上げ、吐きながら下げる、といった具合に。呼吸が深まるにつれて体の緊張が解かれ、硬いと思っていた関節や筋肉が想像以上に動き出しハッとする。反対に、頭の中は集中力の高まりとともに静けさの境地へ。
「単に体を動かすだけでなく、『コレだ!』という体と心に対するひらめき、脳科学の分野では『アハ体験』と言いますが、そうした体験を提供できるクラスにしたい。身を持って体験した気付きは忘れがたく、自己探求の一歩につながるはず」
足裏を安定させる、手をマットにつく……。一つひとつの動作を丁寧に行うレッスンの運びも特徴的。
「安定した土台なくして、実りなしというのがOM yogaの哲学。だから、いきなりポーズの完成形を目指さず、手の置き方、足の運び方などゴールまでのプロセスを大切にしています。考えてみると、日常生活も積み重ねの連続ですよね。ゴールに向かって猪突猛進するのもいいですが、現状を見つめ今できること、必要なことを見極めて行動すれば結果はおのずとついてくるもの」
最後は毎回、「生きるものすべてが幸せでありますように。苦しみから離れますように…。」と、仏教の教えである四無量心を全員で唱えてレッスンは終了。
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