あなたはできてる?ストレス発散・解消に必要な【カタルシス】のやり方
良くないカタルシスって?
これまで紹介したのは、健全なカタルシスの得方だとすると、逆にあまり良くない方法でカタルシスを得る場合もあります。例えば、暴言を投げかける、陰で悪口を広める、匿名でネットに書き込むなどはその例。いわゆる、他人を傷つける方法でカタルシスを得る人もいます。こういった攻撃的であり悪質な方法は、ダイレクトに攻撃欲求が満たされやすいので、一時的には大きなカタルシスも得られ、クセにもなりやすいです。しかし、根本的な浄化行動にはなりづらく、逆に攻撃性ばかりがどんどん増してしまい、結果ストレスの解放にはなりづらいのです。
健全なストレス解消とは?
ストレスを開放しようとして逆にストレスが溜まってしまったら苦しくなってしまいますよね。ストレスを発散するにも様々な方法がありますが、「相手に攻撃を向ける」ことだけが発散方法にならないようにすると理想的。趣味でストレスを発散することももちろんのこと、日々のコミュニケーションの中でもできることはあります。
例えば、仕事でイライラすることがあるとしたら、その場で愚痴を言うのではなく、飲みの席にすると決めておくだけでも、自分と周囲のモチベーションが保たれます。また、夫婦げんかが起きると感情的になりやすく、相手を傷つけるような言葉を言いたくなることもあるかもしれません。しかしそこは一呼吸して、相手を傷つけ、おとしめるような言い方ではなく、お互いの主張をするように意識をしてみるだけでも、ケンカの質はグンと変わるでしょう。
まずは、今の自分にとってストレス解消となるものがあるかを見直してみましょう。もしないとしたら、ストレス発散になりそうな趣味を見つけてもよいし、難しければコミュニケーションの仕方を少し工夫するだけでも、ストレスからの浄化が進むかもしれませんね。
ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」資格を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。
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