【不安・イライラの原因は部屋?】整理整頓が心に効く3つの理由を精神科医が解説!

 【不安・イライラの原因は部屋?】整理整頓が心に効く3つの理由を精神科医が解説!
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精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対してHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。

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こんにちは、精神科医しょうです。

「週末こそリラックスしたいのに、部屋を見てイライラ、不安感…」

実はそれ、整理整頓で解決できるかもしれません。今日は、整理整頓が心の安定につながる理由を3つの視点から解説し、さらに簡単に実践できる整理整頓のコツをご紹介します。日々の生活の中で少しずつ取り入れて、心も環境もスッキリさせていきましょう。

1 目に入る情報が減ることでストレスが軽減される

私たちの脳は、周りの情報を無意識に処理し続けています。そのため、散らかった部屋では物が多いため、視覚的な刺激が常に目に入ってしまうんですね。この刺激が脳にとっては「無意識の負担」となり、処理しきれない情報が蓄積されることで、疲れやストレスを感じやすくなります。「ゆっくり休んでいるのにどうしても疲れが取れなかったり、落ち着かない…」という方はこの無意識の負担が原因かもしれません。ですが整理整頓をすることで、余分な視覚的情報が減り、脳はよりリラックスした状態を保ちやすくなります。

このように、

①整理整頓が視覚的なストレスを減らす
②すると無意識の負担も減少する
③結果、脳はリラックスした状態を保ち、心の安定につながる

ということですね。

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2「達成感」を得られ、自己肯定感が高まる

特に、仕事や毎日の生活に追われているとどうしても、「できた事」より「できなかった事」を意識してしまいますよね。そうするとなかなか達成感や自己肯定感の向上は難しく、心の状態も不安定になりがちなんです。そんな時、整理整頓をしてみましょう。整理整頓が進んで部屋がきれいになると、何かを成し遂げたという「達成感」を得ることができます。小さな達成感かもしれません。しかしこの小さな成功体験が自分に対する自信や満足感をもたらし、自己肯定感を高めてくれるんですね。そうして自己肯定感が高まると、自分に対する信頼が強まり、日常生活での不安やストレスに対しても積極的に向き合うことができるようになります。

まとめると

①整理整頓をすることで、「達成感」を得る
②この小さな成功体験が自己肯定感を高める
③自己肯定感が高まると、不安やストレスに対して積極的に向き合える

3 不安の連鎖を防げる

「やっと休日、今日はしっかりと家で体を休めよう!」そう思った時、散らかったデスクにふと見えてしまった仕事の資料。その瞬間「そういえば、あの仕事大丈夫かな?..」「あれちゃんとメールって送信したっけ?」と一気に、不安で頭がいっぱいになってしまった経験はありませんか?

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このように、整理整頓がされていない部屋だと、休むべき時によけいな不安を感じて心が不安定になってしまう事が多いんです。特に、繊細な方や感受性が豊かな人は、目に入ったものから連想して深く考えすぎてしまう傾向があります。そのため、ちょっとした不安がどんどん膨らんでしまう場合もあります。この不安の連鎖を事前に防ぐためにも、整理整頓をして快適な環境を作りましょう。

この3つが整理整頓が心の安定につながる理由ですね。最後に簡単に始められる整理整頓のコツを紹介しましょう。

・1日5分だけ片付ける→完璧を目指さず、少しずつ手をつける
・「いる・いらない」の判断をシンプルに→半年以上使っていないものは思い切って処分
・収納を決める→物の定位置を決めると、散らかりにくくなる

整理整頓は単なる片付けではなく、心を整えるための大切な習慣です。だからこそ、今日から少しずつ始めてみませんか?

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