魚以外にもある!毎日食べたい〈血液をサラサラにする意外な食べ物〉とは|管理栄養士が解説
「血液をサラサラにする食べ物」と聞くと、どんな食材を思い浮かべますか? 多くの方は、魚などを思い浮かべると思いますが、実は野菜や果物なども血液をサラサラにする役割を担うことができると言われています。 この記事では、血液をサラサラにする意外な野菜や果物などについて紹介していきます
血液サラサラとは?
血液サラサラの状態とは、血液中に糖や脂質が過剰に含まれず、酸素や栄養素、ホルモンなどを各組織に滞りなく届けられる状態のことをいいます。
一方、血液中に糖や脂質が過剰になったり、動脈硬化などにより血液の循環が滞ったりすると、血液がドロドロの状態になり、より循環器疾患などのリスクとなる危険性があります。
血液をサラサラにするのは魚だけじゃない?
魚には、DHAやEPAといった脂肪酸が含まれており、これらが動脈硬化を予防するため、血液をサラサラにする効果がありますが、実は血液をサラサラにするのは魚だけではありません。
野菜や果物には、食物繊維やビタミンなどが含まれており、これらの働きにより血液をサラサラにする効果があると言われています。
野菜や果物に含まれる、サラサラ成分とその働きを紹介
実際に、野菜や果物にはどのようなサラサラ成分が含まれているのでしょうか?
ビタミンC
ビタミンCは、柑橘類やピーマン、ブロッコリーなどに多いビタミンで、抗酸化作用を持っています。
そのため、コレステロールが酸化されて起こる動脈硬化の予防効果が期待されています。
ビタミンCは野菜や果物から比較的簡単に摂取できますが、他の食品にはあまり含まれていない上、身体に蓄積できないため、毎日摂取することが必要です。
ビタミンE
ビタミンEも、ビタミンC同様に抗酸化作用を持つビタミンのため、動脈硬化の予防効果が期待されています。
特に、かぼちゃやほうれん草、アボカドなどに多く含まれています。
ビタミンEは、ビタミンCと比較して強い抗酸化作用を持ちますが、酸化されやすい傾向にあります。
しかし、ビタミンCがこのビタミンEを活性化する役割を持っているため、同時に摂取するとより効果的です。
食物繊維
食物繊維は、糖や脂質の吸収を遅らせる効果を持っているため、血液をドロドロにするのを防ぐ効果があると言われています。
ちなみに、食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、吸収遅延効果をもつのは水溶性食物繊維と言われています。
水溶性食物繊維は、海藻類やオクラ、こんにゃく、みかんなどに多く含まれています。
まとめ
血液をサラサラにする効果を持つ野菜や果物などについて紹介してきました。
野菜や果物には、抗酸化作用を持つビタミン類や、糖や脂質の吸収を抑える食物繊維が含まれているため、ぜひ積極的に普段の食事に取り入れましょう。
参考サイト:ビタミンCの働きと1日の摂取量|健康長寿ネット
AUTHOR
中村友也
フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。
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