「プリンは低カロリーって本当?」実はすごいプリンの栄養素とその働きを管理栄養士が解説

 「プリンは低カロリーって本当?」実はすごいプリンの栄養素とその働きを管理栄養士が解説
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中村友也
中村友也
2025-01-05

プリンと言えば嗜好品のイメージが強く、あまり栄養価が高いというイメージを持っていない方も多いと思います。 この記事では、プリンに含まれる栄養素について解説し、プリンの栄養価が高いのか、どれくらいなら食べてもよいのかなどについて管理栄養士目線で紹介していきます。

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プリンは栄養価が高い?

プリンには砂糖が多く含まれているイメージが強いですが、他にも牛乳や卵も多く使用するスイーツのため、栄養素だけでみると意外と体に必要な栄養素が含まれています。しかし、多くの糖質を含んでいるため、プリンばかりを食べていればよいわけではありません。プリンに含まれている栄養素に目を向けながら、過剰摂取に気を付けて楽しむようにしましょう。

プリンに含まれる栄養素とその働きとは

プリンには牛乳や卵、砂糖などが含まれているため、それらの食材が持つ栄養素が含まれています。実際に、プリンに含まれている栄養素とその働きについて紹介します。

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糖質

プリンには多くの砂糖が用いられているため、糖質が多く含まれています。プリンのカロリーは、100gあたり約120kcalであり、その約半分のカロリーが、糖質から来ています。糖質は、昨今の健康ブームで悪者のように捉えられがちですが、身体のエネルギー源としてなくてはならない必須の栄養素です。また、脳や神経は原則エネルギー源として糖質しか使用することができないため、不足するとそれらの器官に影響が現れると言われています。ただし、糖質の過剰摂取は血糖値の上昇や内臓脂肪の蓄積などの原因となり、生活習慣病のリスクともなるため、摂りすぎには注意が必要な栄養素です。

たんぱく質

プリンは、牛乳や卵を材料として作られるため、それらからくるたんぱく質も含まれています。たんぱく質の量は100gあたり約6gと、成人に必要な量の約1/10含まれています。たんぱく質は、筋肉や臓器などの材料となる他、エネルギー源としても使用される栄養素です。不足すると、筋肉量の低下などを引き起こし、痩せにくい体になるなどの影響が現れます。逆に、過剰摂取を続けると腎臓に影響を与えると言われているため、適量摂取が必要な栄養素です。

プリンは1日にどれくらいなら食べてもいい?

プリンは、1日1個以下を目安に食べるようにしましょう。プリンには糖質やたんぱく質などが含まれていますが、それらの栄養素は他の食材から摂取することが可能なため、プリンから摂取する必要はありません。しかし、シンプルなプリンであれば作る際に生クリームなどの脂質を多く含む食材を使わないため、スイーツの中では比較的低カロリーであると言えます。頻度や量を増やしたいという方は、手作りをして砂糖の量を減らしたり、クリームを使わないシンプルなプリンを作るなどして工夫してみましょう。

まとめ

プリンに含まれる栄養素や食べてもいい量について紹介してきました。プリンは嗜好品であり、特定の栄養素の摂取源として優れているわけではありませんが、スイーツの中では比較的低カロリーな上、たんぱく質もある程度含まれています。そのため、他のスイーツを選ぶよりは、シンプルなプリンを選ぶほうが身体には優しいかとおもいます。

▼参考
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

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中村友也

中村友也

フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。



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