「最近、朝ごはん食べれてない…」は要注意!糖尿病のリスクが高まる?NG食習慣とは|管理栄養士解説


「痩せているから大丈夫」と思って油断していませんか?実は痩せていても、偏った食生活や食べ過ぎがあると、糖尿病のリスクが高まる可能性があります。 この記事では、痩せている方も注意したい、糖尿病を引き起こす可能性のある危険な食生活について解説します。
過剰摂取はリスク大!血糖値が上昇しやすい食べ物
食事を摂り血糖値が上昇すると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの作用により、一定の時間が経過すると血糖値は元の値に戻りますが、この仕組みがうまく機能しなくなり常に高い状態を示すのが糖尿病です。
とくに生活習慣や遺伝が要因となって発症する2型糖尿病は、血糖値が上昇しやすい食べ物の過剰摂取が引き金となることも。ここでは、血糖値が上昇しやすい食べ物についてみていきましょう。
精製された糖質
精製された糖質とは白米や小麦粉、砂糖を指します。精製された糖質は吸収が早く、摂取すると血糖値が急上昇しやすいことが特徴です。
急上昇した血糖値を元に戻すためには、通常よりも大量のインスリンを必要とします。インスリンには血糖値を下げると同時に余分な血糖(血液中のブドウ糖)を脂肪として蓄積する作用があるため、結果として肥満につながる可能性も否定できません。
インスリンを大量に分泌させる食生活は膵臓を疲弊させ、インスリンの分泌を低下させたり効きを悪くしたりすることで、糖尿病のリスクを高めてしまう恐れがあります。

清涼飲料水
清涼飲料水とは、医薬品や医薬部外品のドリンクやお酒、乳製品以外の飲料を指します。つまり、ミネラルウォーターや一般的に「ジュース」といわれる飲料が清涼飲料水。
ミネラルウォーターは例外ですが、多くの清涼飲料水にはたくさんの糖分が含まれています。摂取すると血糖値が急上昇するため、日常的に甘い清涼飲料水をたくさん飲んでいる人は糖尿病のリスクが高いといえるでしょう。
糖尿病のリスクを高める食べ方や食習慣
特定の食べ物に気を配るだけではなく、食べ方にも注意が必要です。
糖質に偏った食事
糖質はエネルギー源となる重要な栄養素です。しかしご飯や麺類、パンなど、含まれる栄養素が糖質主体のいわゆる「主食」中心の食事では、血糖値の急上昇が起こりやすく、糖尿病のリスクを高める可能性があります。
「痩せていればどんな食事内容でも糖尿病の心配はない」とはいえません。体型に関わらず、糖質に偏った食事は糖尿病の危険因子となります。
朝食の欠食
朝食を抜くと、糖尿病のリスクが高まることがわかっています。朝食を欠食するとインスリンの分泌が遅れたり効きが悪くなったりして、昼食や夕食前後の血糖値は安定しません。食前の低血糖や食後血糖値の急上昇を招き、やがては糖尿病につながる可能性があります。
規則正しい生活を心がけ、欠食を避けることで正常な血糖値を保てるでしょう。

まとめ
糖尿病は食生活や運動などの生活習慣のほか、遺伝や体質などが要因となり発症します。つまり、食べ物や食べ方だけに気を配れば糖尿病を防げるわけではありませんが、食生活が重要な要素であることは間違いありません。
日頃からバランスの良い食事を心がけるとともに、適度な運動を取り入れることで糖尿病の予防に役立つでしょう。健康診断や人間ドックで定期的に健康状態をチェックすることも、忘れないでくださいね。
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