アルコールをよく飲む人が摂取した方がいい栄養素とは?管理栄養士がおすすめしたいおつまみ3選

 アルコールをよく飲む人が摂取した方がいい栄養素とは?管理栄養士がおすすめしたいおつまみ3選
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年末年始は忘年会や新年会などでお酒を飲む機会が増えますよね。じつは、お酒を体の中で分解するためには「ある栄養素」が特に多く必要になることをご存じでしょうか。そこで今回は、アルコールをよく飲む人が摂取した方がよい栄養素についてご紹介します。

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アルコールは体でどう分解される?

お酒を飲みすぎると肝臓に影響が出るイメージをもつ方は多いと思いますが、実際はどういうメカニズムで分解されているのでしょうか?体の中に入ったアルコールはそのほとんどが肝臓へ運ばれ、「アセトアルデヒド」という頭痛や吐き気といった二日酔いの原因となる物質に分解されます。そこから酢酸を経て水と二酸化炭素へ分解され、体外へ排出されます。しかし、アルコールを大量に飲み続けると肝臓での処理が間に合わなくなり、別の経路で分解する必要がでてきます。その時に必要となる栄養素が「ビタミンB1」。さらに、アルコール自体にもビタミンB1の吸収率を低下させたり排出しやすくすることが分かっているため、お酒をよく飲む方は積極的に摂る必要があります。

「ビタミンB1」が含まれるおすすめのおつまみ

枝豆

ビールのお供としてのイメージがある枝豆、じつは理にかなった組み合わせなんです。枝豆にはビタミンB1をはじめとするビタミンB群が含まれており、合わせて良質な植物性タンパク質も一緒に摂ることができます。枝豆をゆでただけのものなので、比較的カロリーが低いのもうれしいですね。

冷ややっこや揚げ出し豆腐

冷奴
冷奴や揚げ出し豆腐など、大豆製品である豆腐を使った食べ物も◎ photo by Adobe Stock

枝豆と同じように、大豆製品である豆腐にもビタミンB1が含まれています。夏の暑い季節にはさっぱり食べられる冷ややっこ、冬の肌寒い季節には体がほっこり温まる揚げ出し豆腐などもおすすめです。

やきとん

比較的リーズナブルな価格でお酒にもぴったりなやきとん。豚肉そのものにもビタミンB1は含まれていますが、特におすすめの部位はレバーです。独特な風味ではありますが、とろけるようなプリプリとした食感がおいしいので、苦手でない方はぜひ積極的に食べてみてくださいね。

適量の飲酒とは?二日酔い対策もご紹介

厚生労働省が唱える「節度ある適度な飲酒」とは、1日平均純アルコールで約20g程度となっています。種類別にご紹介すると、ビールなら中瓶1本(500ml)、日本酒なら1合(180ml)、ウイスキーならダブル(60ml)程度となります。また、二日酔いを予防するためには、お酒を飲む前にあらかじめ何かを食べておくことや、お酒を飲んでいる間に多めの水分をとっておくことが大切です。体調が悪いときは飲酒を控え、だらだらと飲みすぎないようにしましょう。

まとめ

アルコールをよく飲む人が摂取した方がよい栄養素やおすすめのおつまみをご紹介しました。アルコールは適量であれば肝臓で分解されますが、大量に飲んでいると分解が間に合わなくなり体内ではビタミンB1が大量に必要となります。お酒を飲む機会が増える季節、食べるおつまみを工夫して楽しい時間をお過ごしください。

参考サイト:厚生労働省-アルコール

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管理栄養士 野口久美子

野口久美子

管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。



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