冬は要注意!「中性脂肪値」がどんどん上がってしまうNG飲み物とは?管理栄養士が解説
健康診断で「中性脂肪」が高いと言われたことはありませんか? 中性脂肪は食事の質が悪いと上がってしまうと思っている方が多いようですが、実は中性脂肪には意外な落とし穴があり飲み物も注意しなければいけません。 今回は冬に注意して欲しい、中性脂肪値をどんどんあげてしまう可能性のある飲み物を管理栄養士が解説します。
中性脂肪値をあげてしまう飲み物3選
アルコール
アルコールは肝臓で代謝され、中性脂肪を合成します。量や頻度が多ければ、それにともなって中性脂肪が合成される量も多くなります。年末年始はアルコールの量も多くなる機会も多いので健康診断で中性脂肪が高い結果だった方は1回のアルコールの量をコントロールすることがおすすめです。
でも、アルコールが飲みたい!という方にはノンアルコールなども有用です。ノンアルコールビールにはアルコールが含まれていないため、中性脂肪の合成が少なくなります。
甘酒
甘酒は冬になると人気で多くの種類がスーパーなどで並んでいますね。甘酒はお砂糖は添加されていなく健康志向の高い方にも人気です。米麹と水で温度管理をして発酵させてつくる甘酒は実はお砂糖は入っていませんが発酵によりお米のでん粉が、ブドウ糖というお砂糖と同じ成分に変化し甘くなります。「お砂糖がはいっていないから体にいいかも!」と、寒い季節になると甘酒を頻繁に習慣として飲んでしまうと、ブドウ糖は糖質の一種であるため糖質を多く摂取することになってしまい、中性脂肪値も上がってしまう可能性があります。甘酒自体は消化がよく栄養価も非常に豊富な飲み物ですが、風邪をひいた時や食欲がない時に体に負担をかけずに栄養や水分を取り入れる目的や、ご褒美として少量を楽しむ方がよさそうです。
ゆず茶
ゆず茶はゆずの皮と砂糖や蜂蜜などを使用してつくり、飲む時に暖かいお湯で割って飲みます。
冬場は体を温める目的やビタミンC補給として取り入れる頻度が多くなる飲み物ですね。ゆず茶は飲んでいるとわかりにくいのですが、お砂糖とゆずでできているため非常に甘さもあり、砂糖も多く含まれている飲み物です。
甘酒同様に飲みすぎてしまうと、砂糖の糖質を多く体に取りれてしまい中性脂肪が上がってしまう可能性があります。冬の飲み物は砂糖の入っている飲み物が多いため中性脂肪を気にしている方は極力お砂糖や甘さを控えている飲み物を習慣として飲む事をおすすめします。
冬におすすめ!中性脂肪値が上がらない飲み物は?
甘さやお砂糖のない飲み物であれば中性脂肪は上がりません。例えばブラックコーヒー・紅茶・烏龍茶・麦茶など私たちの身近な飲みものでも十分中性脂肪を上げない飲み物として活用できます。
寒い時期、体を温めたい時におすすめなのが「生姜ハーブティー」です。お好みのハーブティーに生姜を一切れ入れるだけでも体がポカポカしてきます。生姜の中には「ジンゲロール」という成分が含まれており血流促進の作用があります。無糖のハーブティーにお茶を入れることでお砂糖などの余分な炭水化物がないため、中性脂肪値の上昇の心配もなく体をポカポカさせることができます。
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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