【白菜】実は「生」がおいしいって本当?生で食べられる白菜の特徴、洗い方・切り方のポイント


白菜は、鍋物、炒め物、スープなど加熱料理のイメージが強い野菜ではありますが、漬物やサラダなどでも利用されており、生で食べることができます。白菜を生で食べるときのポイントや、どんな白菜を選べばよいのかについてお伝えします。

白菜を生で食べたい場合にはどうする?
白菜は生で食べられる野菜ですが、きゅうりやキャベツのように、洗って切るだけでよいのでしょうか。
洗い方のポイント
根元の芯の部分から切り落とし一枚ずつ洗います。根元の方は泥や虫がついていることもあり、流水をあててしっかりとこすり洗いをします。葉の部分はちぢみの隙間に汚れがあるため、ボウルに水をはり流水を入れながら一枚ずつ優しく洗います。ボウルの水は数回かえて2~3回洗いましょう。
切り方のポイント
加熱調理するときには火の通りを均一にすることなどを意識しますが、生で食べるときには、繊維に対して直角に千切りすると食べやすくなります。

生で食べるおすすめの白菜は?
白菜は品種改良などで年中手に入りますが、11月から2月ごろの白菜は、寒さに耐えるために糖分を蓄えて甘みが増し、葉が締まって独特のちぢみが出てきます。白菜の中心には生長点があり、生長に必要な糖やアミノ酸がほかの部分よりも多く含まれています。そのため、外側よりも中心部が、甘みとうまみが強く柔らかいため生食に向いています。白菜に含まれるうまみ成分は「グルタミン酸」です。また、通常の白菜の約1/3から半分程度のサイズの小型品種である「ミニ白菜」は、繊維が細くて柔らかいためサラダなど生で食べるのにとても適しています。外側の葉がいきいきとした緑色をしていてずっしりとした重みがあるもの、切り口が白くてみずみずしいものがおすすめの白菜です。1/2や1/4にカットされているものは、葉が隙間なくつまってフカフカしていないものや、芯のあたりが盛り上がっていないものがよいとされています。

加熱調理して食べることが多いイメージの白菜ですが、生のおいしさは格別。しゃきしゃきとした白い根元の部分とふわふわと柔らかな葉先の両方を味わえ、ほかの葉物野菜とはまた違った魅力があります。新鮮な旬の白菜が手に入ったらぜひ味わってみてくださいね!
参照:
・『野菜の栄養素まるごと便利帳 (X-Knowledge)』
・『日本の食材図鑑 (新星出版社)』
ライター/大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
Instagram:@tsukiko_shoku_mind
blog:管理栄養士 大槻万須美♪楽しく食べて健康に♪
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