かりんはどうやって食べるのが正解?おすすめの食べ方と健康へのメリットは|管理栄養士が解説

 かりんはどうやって食べるのが正解?おすすめの食べ方と健康へのメリットは|管理栄養士が解説
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古山有紀
古山有紀
2024-10-06

秋になると黄色い果実をつけるかりんは、咳止めやのどの痛みに効く果実として知られています。独自の香りも好まれ、食用以外にも重宝される果物です。本記事では、そんなかりんのおすすめの食べ方や健康へのメリットを紹介します。

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かりんの食べ方

硬いうえに渋みの強いかりんは、生のままでは食べにくい果物です。「アミグダリン」という毒性成分も含むため、生のかりんを多量に食べると吐き気や頭痛、めまいなどを引き起こすこともあります。ここでは、かりんを美味しく調理して食べるレシピを紹介します。

かりんのおすすめレシピ

ここでは、生で食べるのが難しいかりんを美味しく食べるレシピを紹介します。一度にたくさん作って保存が可能なメニューなので、ぜひ試してみてください。

かりんシロップ

<材料>

・かりん 適量

・氷砂糖 かりんと同量

【作り方】

①かりんを洗い、熱湯で茹でる

②かりんを切り、傷のある部分は取り除く

③種とワタを取り除き、お茶パックに入れる

④かりんを2~3㎜幅に切る

⑤かりんと氷砂糖を層になるように交互に漬ける(種とワタもここで加える)

⑥2日に1回程度の頻度で上下逆さにするよう混ぜる

⑦1か月ほどで完成

かりんのコンポート

<材料>

・かりん 1個

・グラニュー糖 100g

・水 200ml

【作り方】

①かりんの端を切り落とし、縦4等分に切る

②種を取り除いて皮をむき、7㎜幅に切る

③鍋に②とグラニュー糖、水を入れて中火で軽く混ぜながら20分ほど煮込む

④レモン汁を入れて全体を混ぜ合わせる

⑤火からおろし、粗熱を取ったら完成

かりんの健康へのメリット

かりんはビタミンC、タンニン、クエン酸、カリウム、食物繊維など多くの栄養素を含んでいます。これらの栄養素が体にどのような効果をもたらすのか、ここではかりんの健康へのメリットを紹介します。

生活習慣病の予防

ポリフェノールの一種であるタンニンは、血中のLDL-コレステロールを減らし、血液をサラサラにしてくれます。また、強力な抗酸化作用のあるビタミンCは体内の活性酸素を除去する働きがあります。これらの栄養素を豊富に含むかりんは、動脈硬化や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病予防に効果的です。

疲労回復

かりんに含まれるクエン酸やリンゴ酸は、疲労物質である乳酸を分解し、エネルギーに変える働きがあります。疲れにくく、回復を早める効果もあるため、疲れているときや疲労を貯めたくないときには積極的に摂りましょう。

免疫力高める

タンニンなどのポリフェノール類、トリテルペン化合物は細菌やウイルスが侵入すると、のどで退治してくれる働きがあります。炎症を和らげる効果もあるため、昔から咳止めやのどの痛みに効くと重宝されています。

便秘、浮腫み予防

かりんに含まれるペクチンは水溶性食物繊維の1つで、腸内の有害物質を吸着し、体外に排出する働きがあります。さらに善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで便秘予防に効果的です。また、カリウムには体内の余分な水分を排出する役目があります。体に溜まった余分な水分が排出されることで、浮腫みを解消することができます。

かりんは咳やのどの痛みに効くだけでなく、生活習慣病予防や便秘、浮腫みなど常に感じる体の不調を改善するのにも効果的です。今回紹介したレシピは長期保存が可能なので、健康維持のためにぜひ日常に取り入れてみてください。

【参考文献】

わかさ生活|わかさの秘密
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AUTHOR

古山有紀

古山有紀

大学卒業後、管理栄養士として病院に勤務し、患者様の栄養管理及び栄養指導に従事。 出産を機に独立し、ダイエットサポートや健康維持のための食事カウンセリングを行う。また、食事と健康、美容、ダイエットに関する記事を中心にライターとしても活動中。



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