【更年期のもの忘れ】「軽度認知障害」の可能性も!?認知機能を守る3つの対策

 【更年期のもの忘れ】「軽度認知障害」の可能性も!?認知機能を守る3つの対策
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永田京子
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2024-08-26
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いろいろなものを質・量ともにバランスよく食べる

2つ目は食事です。私たちの脳は総エネルギー摂取量の25%程度を日々消費しています。つまり、約4分の1が脳によって消費されるわけです。そのため、脳への栄養を不足させないことが大変重要になります。脳への栄養を不足させないためには何を食べればよいかというと、特別な食事が必要なわけではありません。量・質ともにバランスよくいろいろなものを食べることが鉄則です。たんぱく質を含む「主菜」、野菜や海藻類、きのこ類を使った「副菜」、米やパン、麺類などの「主食」を基本として、乳製品や果物も摂取します。

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さらには、偏った食品を食べ続けるのではなく、さまざまな種類の食品を適量摂取することが大切です。例えば主菜のたんぱく質も、肉ばかりではなく、肉、魚、大豆製品、卵を偏ることなく食べましょう。また、抗酸化作用や抗炎症作用を持つ食品は忘れず取り入れるようにしたいものです。例えば、野菜や果物、魚などがあげられます。

生きがいを持つ

3つ目は生きがいを持つことです。認知症のリスクは、趣味がたくさんある人ほど低いと言われています。(*2)

*2  高齢者の趣味の種類および数と認知症発症: JAGES 6年縦断研究. 日本公衛誌 2020;67(11):800-810.

人と関わること、外出すること、音楽を聞くこと、また、聞くだけではなく演奏をすること、踊ること、映画やテレビを見ること…。人との交流や頭を使う趣味はぜひ持っておきたいものです。こうした趣味や人との交流で人生を楽しむこと、それが長い目で見たときの生きがいにもなっていきます。

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改善が見られない場合は受診を

今回紹介した対策をとっても認知機能の状態がよくならない、もしくは、認知機能の低下が不安な場合は、医療機関のもの忘れ外来や認知症外来などを受診しましょう。場合によっては、治療が必要なこともありますので、早めに医療機関の診察を受けることも大切です。歳を重ねるにつれて認知機能が低下していくことは、自然な変化でもあります。今回紹介した対策は、認知機能の状態に関わらず、更年期のあとも長く続く人生を元気に生きていくために大切なことばかりです。ぜひふだんの生活で心がけてみることをおすすめします。

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永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



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