ゆだねるだけで自律神経が整う!睡眠の質が変わる〈ゆだねるストレッチ〉
慢性的に寝不足に陥っている女性に伝えたい、眠るためのスイッチをオンにする簡単ストレッチをご紹介します。
日本人は睡眠が足りてない?!
日本人は、大人・子供に拘らず国際的に睡眠時間が短いというデータが厚生労働省から発表されています(参考)。特に、子供がいる女性は、家事や育児の負担が大きいため男性よりもさらに睡眠時間が短く、慢性的に睡眠不足。その中で、仕事とも両立していかなければならず、健康への影響は計り知れません。慢性的な睡眠不足は「眠たい」「ダルイ」という不調にとどまらず、意欲低下を引き起こします。健康のために体を動かすことも億劫になり、その結果、睡眠不足と運動不足が重なり、体内のホルモン分泌や自律神経機能にも大きな影響を及ぼすといわれています。
寝不足は、ダイエットの大敵
寝不足になると食欲が増すというデータもあります。寝不足(4時間睡眠)をたった二日間続けただけで食欲を抑えるホルモンであるレプチン分泌は減少し、逆に食欲を高めるホルモンであるグレリン分泌が亢進するため、食欲が増大するのです。運動はしたくないのに食べたいという欲だけが増えるため、ダイエットにも大敵。家事・育児に忙しい世代の女性は、ダイエットのために運動をしたり、食事制限をするより前に、まずは睡眠時間を確保するすることが最重要ではないでしょうか。
睡眠の質を上げるには
睡眠が体にいいことはわかっているけれども、「アレもしなきゃ」「コレもやりたかったのにできなかった」と頭の回転が下がらなくて寝付けない・・ということはよくありますよね。そんな時は、頭のスイッチが切れやすい体勢をつくり、強制的にスイッチをオフにする時間を1分でも持つだけで、睡眠の質が変わる可能性があります。オススメの姿勢は、仰向けになり体を開くこと。
危険や恐怖を感じると、体は縮こまります。逆に安心したり心地よかったりすると、脱力して体が開きますよね。これは、心→体の順で変化が起こることもあれば、その逆で、体がその状態に入る→心も変わるという順でも起こります。体を開くという体勢を作り、脱力をしてしまうことで、心が安心したり心地よく感じたりするという順番で、体からアプローチしていきましょう。
ゆだねるだけストレッチ
胸の下にクッションや枕、ヨガブロック等を置いて行うと、胸が開きやすくなります。
1)あおむけになり、肩甲骨をブロックやクッションに乗せるようにする
2)腕は頭の向こう側に伸ばしたり、体の横に楽に開いたり、心地よいところに置く
3)腰をそらさないように注意しながら、目を閉じて1分~3分心地よく過ごす
背中のカーブに心地よくフィットする『アーチヨガブロック』を使うと、無理なく胸を開くことができますが、クッションや枕でも代用可能です。
▼動画で心地よくゆだねられるポジションをチェックしてみよう
*アーチヨガブロックは、2024年6月21日から7月30日まで、クラウドファンディングで販売中。
AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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