「ラーメンに酢を入れる」美味しいだけじゃない?意外な効果は|管理栄養士が解説


ラーメン通の方のなかには「ラーメンに酢を足すとスープが引き立つ」という説があり、実際にラーメン専門店においてやご家庭のインスタントラーメンなどに酢を「ちょい足し」された経験がある方もいるのではないでしょうか。実は酢を摂ることで期待できる健康効果がたくさんあります。ラーメンが好きで健康ケアも意識したい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
ラーメン×酢で得られる効果①疲労回復効果
酢に含まれる有機酸のクエン酸には、疲労回復効果があるといわれています。ラーメンの糖質とあわせて酢を摂取することで、エネルギー代謝が促進され、疲労物質である乳酸の効率よい分解が期待できます。また、ラーメンに酢をプラスすることでスッキリと食べやすくなることから、お疲れ気味の方は小さじ1杯程度の「ちょい足し」から始めてみましょう。
②血圧の上昇を抑える作用
酢には酢酸も含まれています。酢酸は血圧の上昇を抑える効果があるといわれています。酢の継続的な摂取により効果を発揮することから、ラーメンのみならず、普段からビネガードリンクを楽しむのもおすすめです。ただし酢の摂り過ぎは胃腸の負担となることから、1日あたり大さじ1程度にしておくのがよいでしょう。
③体脂肪の合成を抑える効果
酢酸には、体内での脂肪の合成を抑制し、肥満を防止する効果も期待できます。ただし、チャーシューや背油がたっぷりのラーメンを食べた場合、それらに含まれる脂質全てを酢がコントロールできるわけではありません。おいしくラーメンを食べた後は、野菜たっぷりの食事を心がけるようにしましょう。またご家庭でラーメンを食べる際は、野菜を煮込んだタンメンにすれば、酢との相性がよく、おいしく召し上がれます。

まとめ
本記事では、ラーメンに酢をプラスすることで期待できる健康効果を紹介しました。もちろんラーメンに酢を足すのみで健康になれるわけではないため、ラーメンを食べる前後の食事を調整し、栄養バランスが良くなるように心がけていきましょう。
〈参考文献〉
・高橋書店 吉田企世子、松田早苗|正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学
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