痛風や尿酸値が気になる人は知っておきたい!プリン体が意外と少ない食べ物とは|管理栄養士が解説
プリン体と聞くと、どんな食品に含まれているのをイメージしますか?多くの方は、ビールや魚卵などの食品をイメージするのではないでしょうか? 今回は、プリン体の摂取量が気になる方向けに、プリン体が意外と少ない食べ物について紹介していきます。
プリン体とはどういうもの?
プリン体とは、細胞の核に存在する核酸を構成する主成分で、アデニンやグアニンといった成分として存在しています。この核酸という成分はほとんどの生物が持っている成分であるため、核酸を構成するプリン体もあらゆる食品に含まれています。ちなみに、プリン体は体内の代謝や細胞の増殖に必要なため、基本的に避ける必要のある成分ではありません。
プリン体は危険?
プリン体は、体内で尿酸という成分に分解され尿と一緒に排泄されるため、基本的に危険性はありません。しかし、プリン体の多い食事を続けたり、慢性的に飲酒量が多かったりすると、尿酸の排泄が滞り高尿酸血症という状態になります。高尿酸血症が続くと、尿酸が血中で結晶化し関節に痛みが出る痛風と呼ばれる病気を引き起こすため、プリン体を多く含む食品の摂取量や、飲酒量には注意が必要です。
プリン体の摂取基準
プリン体の摂取基準は、ガイドラインで1日400mg以下とされています。この基準は、プリン体の多い食品や普段の食事量に気をつけないと超えてしまう可能性があります。そのため、食品に含まれるプリン体の量を把握しておくことは高尿酸血症や痛風予防のために重要です。
プリン体が意外と少ない食べ物
プリン体の含有量が少ない食べ物には、どんなものがあるのでしょうか?
実は、鶏卵や牛乳にはほとんどプリン体が含まれておらず、100gあたりのプリン体量は0mgです。他にも、チーズやいくらにもほとんどプリン体が含まれていません。プリン体の多い明太子やたらこといった魚卵や内臓、ビールなどを、プリン体の少ない食品に置き換えていくことで、プリン体の摂取量削減につなげることができそうです。
ただし、いくらやたらこはプリン体量はそこまで多くはないものの、コレステロールがやや多いため、食べ過ぎには注意が必要です。
まとめ
プリン体とはどういうものか、また、どんな食品にプリン体が少ないのかについて紹介してきました。プリン体の含有量はぱっと見ではわからず、同じような食品でも部位や種類によって全く量が異なります。今回紹介した食品を参考に、プリン体の少ない食品を選んで摂取量削減に繋げていきましょう。
参考:
AUTHOR
中村友也
フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。
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