デコボコでむきにくい〈しょうがの皮〉家にあるもので簡単にむく方法は?管理栄養士が教える下処理
しょうがは料理の臭み消しや味のアクセントとなるため、幅広い料理に使われています。ですが、デコボコとした形で皮むきが難しく下処理で困ることも。そこで今回は、しょうがの簡単な下処理の仕方をご紹介いたします。
簡単にできる!しょうがの皮むき
しょうがの皮のむき方をご紹介いたします。下処理をする際の参考にしていただければと思います。
金属製スプーンで皮をむく
しょうがは皮が薄いため、金属製のスプーンで皮を削り取ると簡単にむくことができます。スプーンは大きすぎると使いにくいため、ティースプーン程度の大きさがおすすめです。
1.しょうがは水で洗って泥を落とし、ペーパータオルなどで水気をふきます。
2.しょうがを手にとり、もう片方の手でスプーンを持ってしっかりと皮を削ります。
スプーンならしょうがのデコボコとした皮も簡単に処理できます。また、スプーンを使うと、皮の下の身まで削りすぎてしまうのを防いでくれます。
包丁やピーラーで皮をむく
スプーンでむきにくい場合はピーラーや包丁で皮をむくのもよいでしょう。ただし、慣れていないとスプーンよりもしょうがの身を余分に削ってしまう可能性があります
しょうがは皮を剥かずに使うのもおすすめ
しょうがはなるべく皮ごと使うのがおすすめです。理由として、皮のすぐ下に香りや栄養成分があるため、皮ごと使うことで栄養価や香りが高まるためです。特にしょうがの独特な辛み成分であるジンゲロールは皮の下に豊富に含まれています。ジンゲロールは抗菌作用やがん予防、食欲増進作用など健康にうれしい効果がある栄養素です。そのため、すりおろして使う場合もできれば皮つきのまますりおろした方が栄養価も高くなります。
また、サバやイワシの煮つけなど魚の臭み消しでしょうがを使う際も、皮をむかずに使った方がしょうがの独特な香りが強くなるため効果的です。特に初夏から秋にかけて旬となる新しょうがは、皮が薄いため皮のまま使うことができるのでおすすめです。一方で、千切りにして料理に乗せる、薬味などで皮の色を入れたくないなど、料理の見た目や食感を損なう場合は皮をむいてお使いください。
まとめ
しょうがの簡単な下処理の仕方として、スプーンを使って皮をむく方法をご紹介しました。ですが、可能であれば栄養や風味を逃がすことなく使えるため、皮ごと調理するのがおすすめです。しょうがは薬味としてだけではなく、煮物や炒めものなど色々な料理に使用できます。下処理方法を身につけて、ぜひ普段の料理にお使いいただければと思います。
【参考】
AUTHOR
津端奈緒美
管理栄養士/ライター。大学卒業後、病院の管理栄養士として栄養指導などに従事しながら社会人学生として修士課程を修了し、現在は博士課程を履修中。ライターとして栄養や健康に関する分野で科学的根拠に基づいた記事やコラムを執筆している。
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