健康的なダイエットをしたい人に管理栄養士が〈納豆〉をおすすめしたい理由

 健康的なダイエットをしたい人に管理栄養士が〈納豆〉をおすすめしたい理由
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この記事では、健康的にダイエットをしたいと考える人に「納豆」をおすすめしたい理由について説明します。

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ダイエットに納豆をおすすめする3つの理由

結論から言うと、納豆を用いてダイエットは可能です。その理由は、納豆は「ダイエットをサポートする成分」が豊富なためです。具体的な成分を、以下3つ紹介します。

食物繊維で「太るホルモン」を抑制する

納豆には「食物繊維」が豊富に含まれています。

食物繊維は、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を改善することに役立ちます。腸内環境が整うことで、便秘も解消され、元気な腸が消化吸収をよりスムーズにし、ダイエットに役立ちます。

また、食物繊維は、血糖の上昇をゆるやかにする効果が期待できます。血糖上昇がゆるやかであれば、血糖を調整するホルモン「インスリン(別名太るホルモン)」の分泌が抑えられるため、太りにくくなります。

つまり、納豆は腸内環境を整えつつ、太るホルモンを抑制する効果が期待できると示唆されています。

大豆サポニンで肥満予防

納豆に含まれる「大豆サポニン」は、肥満の予防にも役立つといわれています。

その理由は、サポニンがアディポネクチンの分泌を促進するはたらきがあるためです。アディポネクチンは脂肪細胞から分泌される物質で、脂肪の燃焼を促進するはたらきが期待できます。

サポニンは抗酸化作用も高いため、からだの老化予防にも役立ちます。

大豆たんぱく質で健康ボディに

ダイエットに欠かせない栄養素の一つ「たんぱく質」

肌や髪、筋肉や爪など、からだをつくるために必要な栄養素で、基礎代謝を活発にすることにも役立ちます。

たんぱく質が不足すると体力や免疫が低下し、元気や艶のない印象になってしまうため、ダイエット中でもしっかり摂取する必要があります。納豆には豊富な大豆たんぱく質が含まれており、その量は糸引き納豆1P(40g)にたんぱく質6.6gといわれています。成人女性の1日の推奨量が50gですので、納豆1Pでその約13%が摂取できます。

大豆たんぱく質は体内で吸収・分解に時間がかかり満腹感を得やすいといわれているので、ダイエットの強い味方になります。

ダイエット目的で納豆を取り入れるなら「朝」がおすすめ!

納豆には、上記で紹介したように、ダイエットにぴったりの優秀な成分が豊富に含まれています。

しかし、納豆を食べる「だけ」で痩せるわけではありません。あくまで、納豆はダイエットのサポート役。基本は、1日3食バランスよく一汁三菜を食べて、適度な運動をして体重を減らしていきましょう。

急激なダイエットはリバウンドしやすいので、一気に減量することも避けましょう。理想は、3ヶ月で体重の3%(体重50kgの方は、3ヶ月で-1.5kg)を、無理なく落とすことが推奨されています。

また、納豆は、ぜひ朝食にとりいれましょう!

理由は、朝は肉や魚を調理して食べる時間がなく、ご飯やパンだけで済ませることが多いためたんぱく質が不足しやすいためです。調理いらずの納豆を朝食に取り入れて、1食の栄養バランスを整え、元気な1日をスタートさせましょう!

バランスの良い食事と運動に「納豆」をプラスして痩せ体質へ

納豆は、ダイエットのサポートにぴったりの食材である理由をご紹介しました。

調理不要で、手軽にたんぱく質や食物繊維・ビタミン・ミネラルが摂取できる納豆は、忙しい方の救世主です。ダイエットのおともに納豆を上手に利用して、健康的な理想のボディを手に入れましょう!

参考:

e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」

健康長寿ネット「サポニンと効果と摂取量」

日本豆乳協会 豆乳について

食品成分データベース「豆類/だいず/[納豆類]/糸引き納豆」

健康長寿ネット「三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量」

e-ヘルスネット「健康的なダイエット:適切な体重管理で、健康づくりをしよう!」

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小玉奈津実

小玉奈津実

管理栄養士。サプリメントの商品開発や外食チェーン店のメニュー開発、老人保健施設での献立作成や栄養価換算などに携わったのち、現在はフリーの管理栄養士として活動中。企業との共同でのサプリメント商品開発、オンラインでの栄養指導、食や健康に関するコラム執筆や監修、ママ向けの宅配弁当の作成など、実績300件以上をもつ。身体を作る「食」の重要性を、わかりやすく丁寧に伝えることが使命と感じている。プライベートでは、3児のママとして毎日育児に奮闘中。



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