【さやいんげん】実は栄養たっぷり!一緒に食べると栄養価がアップする食材とは?(おすすめレシピ付)
さやいんげんは料理の添えもの、副菜、煮物の彩りに使うことが多い野菜ですが、実は栄養満点な緑黄色野菜です。1年中出回っており、冷凍食品もあるのでとても使いやすい食材です。この機会に栄養の吸収率をUPする調理方法とレシピを活用しさやいんげんを上手く食事にとりいれていきましょう。
さやいんげんの栄養とは
さやいんげんは緑黄色野菜の仲間です。β‐カロテン・カルシウム・葉酸・カリウム・鉄などが含まれています。わたしたちの身体にどのようなはたらきをしてくれるのかを見ていきましょう。
β‐カロテン
β‐カロテンは体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは主に目や皮膚・粘膜の健康を保つために必要な栄養素です。美容にもいい野菜といえます。また抗酸化作用が強く生活習慣病の予防に期待できるといわれています。
カルシウム
骨や歯をつくることに必要なのは有名ですが、ほかにも筋肉・ホルモンや酵素を活性化・神経伝達物質の放出などにも関わっています。カルシウムはビタミンD (鮭・サンマ・きのこ類)と一緒にとると効率よく栄養吸収できます。
葉酸
ビタミンB群の仲間です。DNAやRNAの合成やアミノ酸代謝、たんぱく質の合成に関わっています。また細胞をつくることにも働くため、胎児の発育や血液をつくることにも必要です。そのため妊娠前からの摂取が推奨されています。妊婦さんにはとても大切な栄養素です。
カリウム
細胞内の水分量を調節し、筋肉のはたらきをコントロールしたり、血圧を下げるはたらきに関わっています。そのため体内の水分量を調整するカリウムが豊富だとむくみの解消にも期待ができます。
鉄
さやいんげんには鉄分も含まれています。鉄は酸素を運ぶことに重要な働きを担っています。ヘモグロビンをつくる成分としても重要です。特に女性は不足しやすいため積極的に摂りいれることをオススメします。
さやいんげんのオススメの調理法
さっと茹でる
長時間茹でてしまうと栄養が流れでてしまいますが、さやいんげんの場合1~2分さっと茹でるぐらいであれば大きな変化なく栄養を摂ることができます。茹でると流出しやすいカリウムも、さやいんげんはしっかり残っているので安心です。注意すべき点は切る前に茹でること。切ってから茹でてしまうと、そこからカリウムが流れてしまう可能性がありますので切らずに茹でるのがオススメです。
油と一緒に食べる
さやいんげんに含まれているβ‐カロテンなどは油によく溶ける栄養素です。そのため体内への吸収率がアップするのです。またビタミンEを含むごまなどと一緒に食べると抗酸化作用もアップするのでさらに栄養価が増します。
たんぱく質や糖質、ビタミンCと一緒に食べる
疲労回復に効果的なビタミンB1・B2も豊富なので、エネルギー源になるたんぱく質や糖質と食べることでエネルギー代謝が活発になり疲労回復に期待できます。肉、魚、卵、大豆製品などと組み合わせて摂取していくと良いですね。また鉄はビタミンCと摂ることで吸収率がアップします。
あっという間にできる栄養価アップの簡単レシピ
~レモン香るいんげんのごま和え~
≪材料≫2人分
・さやいんげん…100g
Aすりごま(白)…大さじ1
Aレモン汁…小さじ2
A醤油…小さじ1
≪作り方≫
①さやいんげんをさっと茹でて水気をとる
②食べやすい大きさに切る
➂ボウルにさやいんげんを入れAを加えてよく和える
まとめ
脇役のイメージが強いさやいんげん。実はバランスよく栄養素が含まれていて栄養満点の緑黄色野菜です。無駄なく効率よく栄養を吸収できるよう、調理法や他の食材との組み合わせを工夫をしてぜひ活用してみてください。
参考文献:e-ヘルスネット 厚生労働省
ライター/こばやしなつき
管理栄養士。病院での大量調理や栄養士業務を経験。高齢者福祉施設にて利用者様の健康マネジメントに携わる。妊娠を機に退職。妊娠中に食事の大切さに改めて気づき、こども・ママ・家族みんなが笑顔で過ごせるようサポートしたいと思うように。現在は妊娠中の食事やこどもの栄養について情報を発信。栄養や健康に関する記事執筆などを行っている。
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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