醤油は後入れが正解?おいしい納豆ごはんの作り方と納豆腸活のメリット|管理栄養士が提案

 醤油は後入れが正解?おいしい納豆ごはんの作り方と納豆腸活のメリット|管理栄養士が提案
GLOCAL EATs|トトノイメシ
石松佑梨
石松佑梨
2023-04-07

卵ショックで朝の貴重なタンパク質源が手に入りにくくなっています。今こそ納豆に再注目してみませんか。個人的な納豆ごはんの好みは、しっかりかき混ぜて空気を含ませた納豆を、あつあつのごはんにのせ、醤油を垂らしたもの。おいしいですよね…… ここでは、納豆腸活のメリットとおいしい納豆ごはんの作り方についてお話します。

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納豆一択!ズボラ朝食で最強腸活を叶える方法

卵ショックで朝の貴重なタンパク質源が手に入りにくくなっています。今こそ納豆に再注目してみませんか。
ここでは納豆腸活のメリットと、おいしい納豆ごはんの作り方について解説します。

納豆菌と食物繊維が納豆腸活のカギをにぎる!

腸活には、補菌(発酵食品)と育菌(食物繊維)の組み合わせによるアプローチが重要です。じつは、発酵食品で補う菌が大腸に定着するのは容易なことではありません。そのための食トレでは、菌を元気にする食物繊維をしっかり摂ることの方が重要視されるのです。

納豆は蒸した大豆を納豆菌の力で発酵させたものです。納豆菌は非常に強い生命力を持っており、胃酸にも負けずに生きたまま腸まで届き、善玉菌を増やします。

また食物繊維も豊富です。納豆100g中に含まれる食物繊維の量は6.8g。このうち水溶性食物繊維が2.3g、不溶性食物繊維が4.4g含まれています。水溶性食物繊維は腸内細菌により発酵を受け、短鎖脂肪酸を生成するものです。腸内を酸性にし、乳酸菌やビフィズス菌を増やします。また不溶性食物繊維は便のカサとなって大腸の蠕動運動を促すものです。

このように納豆は食物繊維を多く含む発酵食品です。補菌と育菌の両アプローチから働きかける最強の腸活フードといえます。しかも納豆は、買ってきた商品を冷蔵庫にストックしておけば、食べたいときに取り出してそのまま食べることができるのです。忙しい朝でも無理なく腸活を続けられます。

おいしくないと続かない!納豆をおいしく食べる方法

個人的な最強納豆ごはんの作り方は以下の通りです。

① 納豆をしっかりかき混ぜて空気を含ませ、フワフワにする。
② ①をあつあつのごはんにのせる。
③ 醤油を垂らす。

かき混ぜる前に醤油を加えると、水分量が増えてネバネバが作られにくくなります。そのため醤油は最後に入れましょう。この納豆特有のネバネバは、納豆菌が分解した大豆タンパク質です。旨味成分・グルタミン酸からなるため、しっかり混ぜてネバネバを増やすことは、おいしさアップにつながります。

ここまで納豆のいいところばかりお伝えしましたが、それでも食べない理由があるとすれば「好き嫌い」の問題かもしれません。特有のにおいが苦手な方も多くいるはずです。
ただし子供の頃に食べたまま、食べず嫌いになっている人がいれば、改めて挑戦してみてはいかがでしょうか。納豆業界全体で「においの少ない納豆」の開発が進んでいるため、近年の納豆は食べやすくなっているのです。またネギや練り辛子などの薬味にも、納豆のにおいを軽減させる効果があります。

ちょい足し「納豆ごはん」でカンタン腸活ダイエット

海苔納豆

今週のちょい足しは「海苔」です。海苔には水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維の糖やコレステロールの吸収をゆるやかにする働きは、肥満予防に役立つでしょう。

また大腸では水溶性食物繊維が多様性のある腸内フローラの形成に役立ちます。短鎖脂肪酸の産生を助け、大腸のエネルギー源となるでしょう。さらに短鎖脂肪酸には脂肪の蓄積を抑える働きがあることもわかっています。

カンタンちょい足しで、しっかり結果の出る腸活ダイエットです。ぜひお試しください。

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石松佑梨

石松佑梨

サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。



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