朝は【おにぎり+キャベツと油揚げの味噌汁】だけでいい!管理栄養士イチオシのダイエット食トレ
トップアスリートの専属管理栄養士を務める石松佑梨さんが提案する、ダイエット朝ごはんシリーズ!おにぎりと味噌汁をおすすめ理由とは?
「朝ごはんはおにぎりと具沢山の味噌汁があればいい」これが私の口癖です。
身近な食材で、すぐにできるおいしいダイエット。だから続く、頑張らないダイエットです。
冷えたごはんで、痩せおにぎり
同じ食事を摂っても太りやすい人と太りにくい人がいるのはズバリ、腸内細菌の差です! 残念ながら「食べたもの=栄養」ではありません。食べたものは腸で消化吸収されて、はじめて栄養となることができるのです。つまり腸内細菌の差は栄養の差となり、最終的な燃焼エネルギーの差となります。
冷えたおにぎりに多く含まれるレジスタントスターチは、消化されずに大腸まで届き、食物繊維のように腸を整えます。また腸内細菌がレジスタントスターチを分解するときに作られるのが短鎖脂肪酸です。短鎖脂肪酸は体脂肪の蓄積を抑えたり、大腸の蠕動運動を活発にしたりする働きがあります。夕食の残ったご飯をおにぎりにし、朝はそのまま食べてみてはいかがでしょうか。
旬の野菜+タンパク質で、痩せ味噌汁
発酵食品には味噌や納豆、ぬか漬け、ヨーグルトなどがありますが、それらの菌を腸に定着させるのは容易ではありません。そのため菌をエサとなる食物繊維やオリゴ糖を組み合わせて、それらの菌を元気にしてあげましょう。痩せ味噌汁は、たんぱく質と野菜の具材がたっぷり入った具沢山味噌汁です。代表的な発酵食品である味噌を毎朝、摂って腸を整えましょう。
たんぱく質:油揚げ
朝食のタンパク質摂取は筋肥大を促します。また、食後は何もしなくても代謝が上がります。この熱産生は糖質よりもたんぱく質で大きく、さらに夕食よりも朝食で高くなることがわかっています。つまり朝食のたんぱく質摂取は、筋肉量を増やすことによって代謝を上げるだけでなく、タンパク質を食べること自体が代謝アップにつながります。
豆腐、厚揚げ、油揚げ、納豆などの大豆製品は、たんぱく質とともに食物繊維が摂れる点が嬉しいですね。
野菜:キャベツ
消化力の落ちた胃をサポートしてくれるキャベツは、食欲不振や胃もたれ、消化不良、腹部の膨満感など…胃の不調全般に適しています。別名キャベジンとも呼ばれるビタミンUには胃粘膜の働きを整える作用があります。
そのほか、豊富なカリウムはむくみの軽減に、カルシウムは骨の健康に、ビタミンCは老化予防に、食物繊維は腸内環境を整えるのに役立ってくれるでしょう。
いかがでしたか? 頑張らないから続く、おいしいダイエット朝食をご紹介しました。ぜひお試しください。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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