【忙しい日の最強栄養おやつ】「ヨーグルト×ある果物」で必要な栄養素をカバー?管理栄養士が解説

 【忙しい日の最強栄養おやつ】「ヨーグルト×ある果物」で必要な栄養素をカバー?管理栄養士が解説
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藤倉詩織
藤倉詩織
2023-02-13

忙しい日が続くと、食事がおろそかになってしまう…。そんな悩みをお持ちの方は、栄養価が高く、手軽に食べられる食材を活用するのはいかがでしょうか? 今回取り上げるのは「ヨーグルト」です。ヨーグルトは、身体に必要な栄養素を簡単に摂れる優秀な食材ですが、それだけではすべての栄養素をカバーしきれません。今回は、ヨーグルトの栄養素を補ってくれる食材と、忙しい方におすすめの食べ方を紹介します。

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ヨーグルトの栄養

ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、腸内の善玉菌を増やすはたらきがあり、腸内環境を整える効果が期待できます。腸内環境が整うと、肌荒れや便通の改善につながります。

そのほかにも、ヨーグルトには牛乳由来の良質なたんぱく質や、カルシウムが豊富です。とくにカルシウムは、日本人に不足しやすい栄養素です。調理の手間なく食べられるヨーグルトは、忙しい日でも効率よく栄養素を摂れる、便利な食べ物だと言えるでしょう。

このように身体にうれしい効果が期待できるヨーグルトですが、不足している栄養素もあります。たとえば、コラーゲンの生成を助ける「ビタミンC」や、抗酸化作用のある「ビタミンE」、便通を整える「食物繊維」はヨーグルトにあまり含まれません。

そこで今回は、ヨーグルトにプラスするだけでできるだけ不足する栄養素を補える、おすすめの食材を紹介します。

「キウイ」をプラスして不足を補おう!

キウイ
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ヨーグルトを使って簡単に栄養バランスを整えるには、「キウイ」と組み合わせて食べるのがおすすめです。キウイにはビタミンCと食物繊維が豊富で、ビタミンEも含まれています。

とくに食物繊維は、ヨーグルトの乳酸菌と相性抜群の栄養素です。食物繊維は乳酸菌を含む善玉菌のエサとなり、腸内の善玉菌を増やすはたらきがあります。腸内環境を整える、という意味でもヨーグルトとキウイはおすすめの組み合わせです。

ビタミンCは黄色いキウイに、食物繊維は緑色のキウイに多く含まれます。どちらのキウイからもビタミンC・ビタミンE・食物繊維を十分摂れるので、好みに合わせて選んでみてくださいね。

「ヨーグルト×キウイ」のおすすめメニュー

キウイヨーグルト
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もっともシンプルな食べ方が、ひと口大にカットしたキウイにプレーンヨーグルトをかける「キウイヨーグルト」です。キウイヨーグルトは忙しいときにもスピーディーに用意できるお手軽メニューです。

しかし、用意をするタイミングには要注意。キウイには、ヨーグルトのたんぱく質を苦みのある成分に変える酵素「アクチニジン」が含まれます。そのため、ヨーグルトとキウイを混ぜあわせてからしばらくすると、強い苦みが生まれてしまいます。ヨーグルトとキウイは、食べる直前にあわせるようにしましょう。

キウイスムージー
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また、ヨーグルトとキウイで作る「スムージー」もおすすめです。キウイ1個にプレーンヨーグルト100g、牛乳100mLをあわせてミキサーにかけましょう。お好みではちみつを加えてもおいしくいただけます。

ゴクゴクと飲みやすいスムージーは、時間がないときだけでなく、食欲がわかないときにもぴったりです。

ヨーグルトとキウイは、栄養面でもおいしさの面でも相性がよい組み合わせです。忙しい日のお助けメニューとして、レパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
・文部科学省,日本食品標準成分表2020年版(八訂)
・一般社団法人Jミルク「注意が必要な組み合わせ
・厚生労働省 e-ヘルスネット「乳酸菌
・厚生労働省 e-ヘルスネット「腸内細菌と健康

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藤倉詩織

藤倉詩織

管理栄養士。【予防医療】にかかわりたいという思いから、大学卒業後は健診センターに就職。メタボリックシンドロームや生活習慣病の方への栄養指導・特定保健指導を経験し、現在はフリーランスの管理栄養士・ライターとして活動中。



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