【お正月太りを10秒で撃退】インナーユニットを鍛えて“ぽっこり下腹”を引き締める「時短ヨガトレ」
楽しいイベントが多い年末年始、ふと気づけば食べ過ぎと運動不足で体のたるみは加速中なんてことに……。この連載では、ボディのたるみや脂肪の蓄積にたった10秒で効く「時短ヨガトレ」をご紹介。部分引き締めはもちろん身体全体が美しく整うトレーニングを腹筋のスペシャリスト、腹筋王子ことカツオ先生がレクチャーします。
美ボディに必要な姿勢改善と、部分引き締めを同時に実現!
「最初にお伝えしたいのは、『姿勢が悪いままいくらトレーニングをしても効果は出にくい』ということです。猫背で骨盤が後傾した状態で腹筋を鍛えても、ぽっこりお腹は改善しません。腹筋運動はお腹まわりに特化した筋肉トレーニングというイメージがありますが、実は正しい姿勢の維持に必要な筋肉も連動して働かせることができます。
たとえば背骨に付着する多裂筋(深層の腹筋とのつながりが深い筋肉でもあります)は腰椎と大腿骨を結ぶ腸腰筋とつながっているので、腹筋を働かせられると多裂筋や腸腰筋も働き骨盤が立ち、さらに臀筋や内転筋も使えて姿勢が改善します。腹筋を上手に使いながら気になる部分を引き締め、同時に正しい姿勢の維持に関わる筋肉を働かせて機能的に動ける体を作り、見た目にも動いても美しい体を『時短ヨガトレ』で手に入れましょう」(カツオ先生)
「たった10秒」で引き締め効果が現れるって本当?その理由は?
「『10秒間のインターバルトレーニングが脂肪の燃焼を促す』というエビデンスがあります。1日のなかで数回、隙間時間に10秒トレーニングを行い、できれば1週間でトータル100回~210回ほどを目安に、筋肉へ程々に高い負荷をかけられると筋肉の成長が期待できます。
『時短ヨガトレ』を行うベストタイミンクは、『食事の前』です。空腹時の運動には特に脂肪の分解を促す効果があること、また食後の脂肪の取り込みを抑えることができるといわれています。過度な食事制限によりエネルギーが枯渇した状態で運動をすると、筋肉のたんぱく質が分解されてエネルギーとして使われ筋量が減ってしまうので注意しましょう」(カツオ先生)
インナーユニットをまとめて強化、下腹部のたるみを改善
「下腹部がせり出したぽっこりお腹の人は、普段から骨盤が後ろに倒れていたり、腹筋群が弱く内臓が重力に負けて下垂していたりします。改善するには、腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群で構成するインナーユニットを強化するトレーニングが効果的。その際、ブレーシングといってお腹を膨らませ腹部に圧を加えた状態で行うと、腹部全体のインナーマッスルが働き腰を守りながら安定して動けます」(カツオ先生)
デッドバグ
目的と効果:腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群を働かせ、内臓下垂や姿勢不良を改善しながら下腹部を引き締める。
1.仰向けになり、両腕を床に対して90度に持ち上げる。両膝を曲げ腿のつけ根、膝、足首も90度に曲げる。息を吸ってお腹を膨らませ、床と腰の隙間を埋める。
OK
お腹をしっかり膨らませ、床と腰の間に隙間がない状態を作る。
NG
腹圧が抜けてしまい、床と腰の間に隙間がある状態で動くと腰を痛めやすい。
2.お腹を膨らませたまま息を吐き、右腕と左脚を床スレスレまで下ろす。戻ったら息を吸う。反対側も。10秒繰り返す。
効果UPのポイント:動作中に息を吐き続け、あえてお腹がゆるみやすい状態で腹圧を保つ。上げているほうの腕と脚を動かさず行えることが腹圧を保てている目安に。
効果をさらに高めたい人に朗報!腹筋運動+有酸素運動で効率的な部分引き締めが可能
「有酸素運動は脂肪燃焼に有効ですが、腹筋運動と有酸素運動を組み合わせたトレーニングはウエストの部分的な引き締めに効果があると言われています。2010年までの研究では部分痩せは不可能と言われていましたが、以降に発表された論文で『可能である』というエビデンスが散見されるようになりました。脂肪燃焼を目指すなら、今回紹介した腹筋運動と合わせて、別記事で紹介している心拍数を110回~140回/分に上げてトレーニングする『3分有酸素腹筋トレ』を後に行うとより効果を期待できます。」(カツオ先生)
教えてくれたのは…腹筋王子カツオ先生
腹筋インストラクター、パーソナル腹筋トレーナー、腹筋研究家。腹筋の原点は幼少期に見ていた仮面ライダー。現在は「腹筋で社会貢献」をスローガンに、腹筋専門のインストラクターとしてゴールドジムを中心としたスタジオでの腹筋クラスのほか、フィットネス企業での腹筋の相談役などを務める。1,000以上の腹筋に関する研究論文からヒントを得て、オリジナルの腹筋メニューを200種目以上考案。執筆活動、メディア出演も多数。2023年1月には東京・西麻布に「腹筋特化型スタジオ A-makes fitness」をオープン予定。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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