「疲れが取れない人こそウォーキングをすべき」脳内科医が推奨する驚きの理由とは?

 「疲れが取れない人こそウォーキングをすべき」脳内科医が推奨する驚きの理由とは?
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健康のため、または、コロナ禍によりウォーキングが日課になっているという方は多いかと思います。ウォーキングがダイエットや健康維持に効果的なことはわかりますが、実は「脳」にも多大な影響を与えていることを知っていますか? これまで1万人以上の脳画像を見てきた脳内科医の加藤俊徳先生曰く、ウォーキングは脳全体を元気にしてくれるそう。そこで、加藤先生の最新著書『最強のウォーキング脳』(時事通信社)から「ウォーキング」=「脳」の効果を紐解いていきましょう。

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「やる気が出ない」「イライラする」「疲れが取れない」などの不定愁訴、原因は運動不足にあり?

加藤先生のクリニックには不調を訴えるものの、検査をしても病気が見つからない患者さんがいることもあるそうです。この状態を「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と言います。

「不定愁訴の原因は、運動不足も関係しています。ですから私は、以下のような症状を訴える方には、手っ取り早くはじめられて続けることができるウォーキングをお勧めしています」(加藤先生)

以下のような症状がある方は要注意!

・イライラする、怒りのコントロールができない

・やる気がでない

・ADHD、忘れ物が多い、記憶力が低下している

・依存症がある

・疲れが取れない

・心の病がある

・よく眠れない、睡眠障害

もし一つでお当てはまるものがあれば、今日から早速ウォーキングをしてみませんか?

ウォーキングは脳を覚醒させる!

ウォーキングが身体にいいことは安易に想像することができますが、単純に考えて「歩き過ぎて疲れてしまい、仕事にならないのでは?」と少し心配になります。しかし、実はその考え方、「全く逆です」と加藤先生は断言しています。その理由を先生に聞いてみると……

「私は仕事の前にこそ、ウォーキングをすることをおすすめしています。仕事前に体力を使ってかえって疲れないのか心配になるかとは思いますが、ウォーキングによって脳は覚醒します。脳が覚醒すると仕事のスイッチが入り、仕事がはかどるので疲れを感じることはないというわけです。脳と身体はリンクして働くので、脳が動けば身体が動き、身体が動けば脳が動くというわけです」(加藤先生)

ウォーキング 脳
photo by canva

ウォーキングは脳と身体、両方の準備運動になる

脳と身体がリンクしているならば「身体の疲れ=脳の疲れ」と思いがちですが、それは違うと加藤先生は言います。

起きてすぐにデスクワークをした場合、脳の準備ができていない状態なのでかえって疲れを感じますが、先生の経験上、身体が疲れたと感じているときこそ歩いてみると、歩き終えてから次の行動へすんなり移行できるといいます。これは疲れの原因が「身体を動かさなかったことによる疲れ」だったからです。

ウォーキングは無理なく続けることが大事!

イライラする、疲れが取れない、心の病があるなど、私たち人間の身体の不調に効果的なウォーキング。無理なく続ければ、身体の左右のバランスも必然的に整い、痛みやしびれがある人ほど、歩くことでその症状は改善すると加藤先生が教えてくれました。整形外科の症状がある方や、持病がある方は専門の先生に相談した上で無理のない範囲で続けましょう。

プロフィール:加藤俊徳先生

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。MRI脳画像診断、発達障害・ADHDの診断・治療の専門家・脳番地トレーニングの提唱者。独自開発した加藤式脳画像診断法(MRI脳相診断)を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断。薬だけに頼らない治療の一環としてウォーキングを推奨している。最新著書は『最強のウォーキング脳』(‎時事通信社)。

ウォーキング脳
『最強のウォーキング脳』加藤俊徳・著(‎時事通信社)
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Text by Nana Yasuda

AUTHOR

ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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