手・腕は疲労を感じやすい部位|リラックスを高めるにはハンドマッサージが有効?心理的な効果とは
手から腕までの重さがどのくらいか知っていますか?手から腕までは体重の約6.5%を占めていると言われており、体重50キロであれば両腕で約6キロ。そう考えると、肩周りや上半身の負担は相当なものだと考えられます。また、手は握る、触る、つまむ、道具や荷物を持つなど、身体の中でも日常的に使う機会が多く、様々な刺激に敏感な器官。そのため、どの身体の部位よりもストレスや疲労を感じやすいため、実は一番ケアしてあげるべき場所なのかも。
ハンドマッサージがもたらす心理的な効果とは?
そこで注目したいのが【ハンドマッサージ】です。『健康な成人女性にハンドマッサージを行うとが心と身体にどのような影響を与えるか』という論文によると、以下のような効果が得られることが分かりました。
身体への効果
ハンドマッサージによって交感神経が抑制され、その代わりに高まるのが副交感神経。すると、心拍の活動がゆるやかになり、リラックスした気分を感じやすい体質を作る効果が期待されます。
心への効果
ハンドマッサージをすると、【怒り・敵意】【疲労】【緊張・不安】【抑うつ・落ち込み】などのいわゆるネガティブ感情が低下することが明らかになりました。手や腕の疲労は、身体だけではなく、心理面にも影響するのです。
AUTHOR
南 舞
公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。
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