「沸騰状態で茹でていたわ…」今が旬!そら豆のやってはいけないNG調理法とは?管理栄養士が解説


4〜6月と旬の時期が短いそら豆は、スーパーなどの店頭で目にする時期も限られており、1年に1回は見かけた時にはぜひ食べてもらいたい豆のひとつです。そこで、今回は栄養価も高いそら豆を美味しく食べるために避けたいポイントを中心に管理栄養士視点からご紹介します。
お酒好きと便秘の人におすすめなそら豆
そら豆は、体を作る原材料でもあるたんぱく質が可食部100g中約10gも含まれています。そのため、お酒のおつまみとして食べることで、枝豆と同様に肝臓の働きのサポーターとなり悪酔いするのを防いでくれる効果が期待できます。また、不溶性食物繊維も豊富に含むため、水分を吸収して膨張することで腸が刺激され蠕動運動が促されて便通を促進してくれます。

美味しいそら豆を選ぶ2つのポイント
そら豆は鮮度が命の食べ物であり、収穫から3日ほどで味が急激に落ちると言われています。そのため、できるだけ鮮度のよいものを選ぶことに加えて購入日にすぐに食べることが特におすすめです。
さやの色をチェック
さやの筋が茶色のものは鮮度が落ちているため避けましょう。さやの色がきれいな緑色をしたものを選ぶのがよいでしょう。そして、できればさやのものを選ぶことをおすすめします。

豆の割れ目をチェック
さやから出されて販売されている場合もたまにあります。豆の割れ目が茶色のものは鮮度が落ちてしまっているサインでもあるため、避けましょう。
そら豆の避けたい調理方法
買ってから数日おかない
まとめ買いをする人の中には、購入後すぐにそら豆を調理しない人も多いかもしれません。しかし、そら豆は鮮度が命であり、数日おくと味が急激に落ちてしまいます。そのため、可能な限り購入当日に食べることをおすすめします。もし、当日に食べられない場合には、さや付きのままもしくは、豆だけを茹でてから冷凍するなど冷蔵ではなく冷凍保存する方がよいでしょう。
さやを剥いて焼く

さやから剥いて焼くと焦げやすいので、あまりおすすめではありません。さやごと魚焼きグリルで焼くと蒸されながら熱が入ることで、甘みが増すだけでなく香りも閉じ込められホクホク食感になりいいことづくしです。ちなみに、さやの表面は焦げてしまいますが、内側の白いわたは食べられるのでぜひ、1度食べてみてくださいね。
沸騰状態で茹でない
さやから出して沸騰して茹でるイメージが強いかもしれませんが、絶対にやめてください。沸騰させた状態で茹でると、豆がかたくなってしまいます。沸騰しない直前くらいで茹でることで、かたくならないだけでなく、甘さが引き出されて美味しく食べられます。3〜5分茹でるときれいな緑色になり豆も膨らみますよ。
そら豆は食べ過ぎ注意!

あまり食べ過ぎることはないと思いますが、不溶性食物繊維が豊富なそら豆は食べ過ぎで逆に便秘を引き起こしてしまうこともあります。豆類は健康日本21の中で1日100g程度の摂取がよいといわれています。ただし、1日の食事で豆類をそら豆だけで摂取するとは考えにくいため、1粒約4gのそら豆の場合、10〜15粒までにすることをおすすめします。
旬のそら豆を美味しく堪能しよう
そら豆は1年の中でも限られた期間にしか食べることができない豆です。美味しいだけでなく、美容や健康にとっても嬉しい栄養が豊富に含まれているため、ぜひ、見つけた時に食べてみてくださいね。
【参考文献】
文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年
ライター/管理栄養士 亀崎智子
管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528
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