Sayaの星占い【マインドフルネス占星術】12星座共通／2025年前半の運勢

2025年前半（2025年2月〜7月）/全体の星まわり

おひつじ座に海王星と土星が入り、「アイデンティティ」の感覚が問われていく

2025年2月〜7月の星まわりで特筆すべきは、境界を溶かす星・海王星、現実化とルールの星・土星のふたつの天体がうお座を去り、おひつじ座へ入ることです。以前、動いたのは、土星は2023年ですが、海王星は2012年のことです。約13年ぶりの移動ですから、エネルギーが大きく変化することは、占星術の観点から言うと、間違いのないことです。

女性星座であり、水＝感情の星座でもあるうお座は、ボーダーレスで没入感のある時代を作り出していました。〝推し活〟などはその代表です。でも、おひつじ座は、男性星座であり、火＝直観の星座です。弱者への思いやりよりも、「アイデンティティを確立したい」であるとか、「競争に勝ちたい」という心理が多くの人のなかで働いていくでしょう。

Xデーとして挙げられるのは、3月29日のおひつじ座の新月＆日食、30日の海王星のおひつじ座入り。5月25日の土星のおひつじ座入りです。

天王星は、おうし座を去り、ふたご座へ。コミュニケーションやメディアに変革

もうひとつ大きな動きとしては、自立や変革の星・天王星の移動があります。実は、6月10日には拡大と保護の星・木星もふたご座を去り、かに座に入るのですが、木星がひとつの星座に滞在するのは約1年。木星によるエネルギーの変化は毎年のことなんですね。一方、天王星は、約7年ひとつの星座に滞在し、以前、星座を移動したのは、2019年のことですから、天王星のほうを挙げたいと思います。

天王星のX デーは、7月7日です。これまではおうし座に滞在し、食や農などの分野に変革をもたらしていましたが、これ以降はふたご座に。コミュニケーションやメディアに変革を起こしていきます。

もっとも、9月には土星が、10月には海王星が、11月には天王星が以前の星座に戻ります。つまり、秋は古いムードが戻ってくるのですが、来年にはおひつじ座とふたご座に入り切ることになるので、今年のうちから、新しいエネルギーを意識しておくことが大切ですね。

また変容の星・冥王星は、2024年の11月20日にやぎ座を去り、みずがめ座に入っています。「自由・平等・博愛」の精神が強く求められるものの、内側にそうしたマインドが確立されていないと、外側から強く追求されることにもなりがちです。自分の言動が一方的なものになっていないか、常に確認する必要がありそうです。こういった点に留意して、2025年を大過なく過ごしていきたいですね。

占い・文／Saya

東京生まれ。1994年、早稲田大学卒業後、編集プロダクションや出版社勤務を経て、30代初めに独立。2008年、20代で出会った占星術を活かし、『エル・デジタル』で星占いの連載をスタート。現在は、京都を拠点に執筆と畑、お茶ときものの日々。セラピューティックエナジーキネシオロジー、蘭のフラワーエッセンスのプラクティショナーとしても活動中。著書に『わたしの風に乗る目覚めのレッスン〜風の時代のレジリエンス』（説話社）他。

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イラスト／maegamimami

イラストレーター。女性誌・広告・WEB・ブランドとのコラボレーションなどを中心に活動。その他、TVドラマのメインビジュアルや、読売新聞で連載された「黄金夜界」(作・橋本治)の挿絵なども手がける。近年は、ユナイテットアローズBEAUTY&YOUTHとのコラボレーションコレクション、POLA「ディエム クルール」、ATSUGI「アスティーグ」、ワコール「LASEE」のビジュアル、雑誌ケトルで連載がスタートしたサニーデイ・サービス曽我部恵一氏 執筆の初の長編小説「メメント・モリタ」の挿絵などを担当。