〈捨てていい合図〉部屋のドロ沼化を招く「まやかしワード」とは?断捨離提唱者やましたひでこが指南


モノを捨てる作業をする中で、捨てるのを躊躇してしまう時に必ず出てくる言葉があります。が、その言葉が出たら「むしろ捨てるべき!」。断捨離提唱者やましたひでこさん監修のムック『スムーズに進む! 漫画・はじめての断捨離』(宝島社・刊)から、抜粋してご紹介します。
「これが出たら捨てていい」部屋のドロ沼化を招く「まやかしワード」
手に取って捨てる判断材料にする
「でも、まだ使うかもしれないし......」「せっかくいただいたモノだから......」。モノを捨てる作業をしているとき、捨てるかどうかを判断する際に、よく言いがちな言葉です。これらはすべて、断捨離を邪魔する「まやかしワード」。まやかしワードは、「今は使わないけれど捨てたくない......」という心理から出てくる言葉です。捨てない理由を並べることは、時間とエネルギーの無駄でしかありません。ならば、それを逆手に取ってしまいましょう。下記の3つの言葉が出てきたら、それは「残したいモノ」ではなくて、「捨てるのに躊躇しているモノ=捨てていいモノ」と判断し、手放しましょう。ほとんどのモノはまた必要なら買い足せばいい。もし捨てたことを後悔しても、空間を失うことに比べれば些細な後悔です。
まやかしワード(1)「でも・だって」
今必要ないモノに「いつか」はきません!
「でもいつか使うかもしれないし「だって買ったばかりだし」と、「でも・だって」という言葉が出てくる人は、未来への不安が先走り、処分することができない「未来不安型」の人。日用品の過剰なストックが典型です。こういった「でも・だって」を理由に取っておくモノは、結局使いませんし、もしなくて困ったとしてもまた買い足せばいいだけのこと。本当にないと困るモノに「でも・だって」なんて言葉は出てきません!
まやかしワード(2)「とりあえず・なんとなく」
“先延ばし根性”が窒息部屋のはじまり
「とりあえず捨てないでおこう」「なんとなくあったほうがいいかな」と、「とりあえず・なんとなく」という言葉で判断や決断を保留する人は、考えることから逃げている「現実逃避型」の人。これは自分ではなくモノが主軸になっている証拠です。せっかくの自分の空間、自分のモノなのに、考えることをやめればどんどんモノは増えていくばかりです。「とりあえず・なんとなく」取っておいたほうがいいモノなんてないのです。
まやかしワード(3)「せっかく」
過去にすがっても未来はきません!
「せっかく買ったし......」。買ったのに一度も袖を通していない服の断捨離の際によく聞く言葉です。「せっかく」という言葉が出てくる人は、「過去執着型」。モノに対する未練が強くて、もう手に入らないかもという思いが判断や決断を鈍らせます。ですが、今の世の中でもう二度と手に入らないモノなんてほとんどありませんし、洋服だって、買って一度も着なかったモノをこれから着ることなんてほぼゼロパーセントです。

監修/やましたひでこ
一般財団法人「断捨離®」代表学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片付け」に落とし込み応用提唱。誰もが実践可能な「自己探究メソッド」を構築。断捨離は人生を有意義に機能させる「行動哲学」と位置づけ、空間を新陳代謝させながら新たな思考と行動を促すその提案は、年齢、性別、職業を問わず圧倒的な支持を得ている。
『断捨離』をはじめとするシリーズ書籍は、国内外累計 700 万部を超える大ベストセラー。アジア各国、ヨーロッパ各国において30 言語以上に翻訳されている。
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