更年期女性の疲れやすさや太りやすさ。それは体幹が弱いせい?運動苦手でも始めやすい体幹トレーニング
体の不調を感じやすい更年期世代ですが、その中に疲れやすさや、太りやすさがあるのではないでしょうか?今回はこうした不調を軽減するための体幹トレーニングをご紹介します。強度を選びながらできるので、ぜひ試してみてください!
体幹は腹筋だけではない
「体幹=腹筋」と思われがちですが、実際の体幹は胴体全体を指し、腹筋だけでなく、胸や肩周辺、背中も含まれます。体幹は、日常の動作や運動時における全ての動きの中心となる重要な部分です。
体幹の弱さと疲れやすさ、太りやすさの関係
更年期世代の女性は、筋肉量の減少や体力の低下、運動不足により体幹が弱くなりやすくなります。そのため、以下のような不調やデメリットが現れ、「疲れやすい」「食べる量は変わらないのに太りやすい」といったことが起こる場合があります。
姿勢が崩れる
体幹の筋肉は背骨を支える重要な役割を果たしていますが、これが弱くなると頭の重さをうまく分散できなくなり、猫背や反り腰など姿勢が崩れやすくなります。
体のバランスが不安定になる
姿勢が悪くなることで、体全体のバランスが不安定になります。日常の動作や運動時に余計な力が入ってしまい、それが疲れやすさの原因になることがあります。
代謝が低下する
体幹が弱い状態では筋肉を十分に働かせていないため、基礎代謝が低下します。そのため、体がエネルギーを消費しにくくなり、太りやすく痩せにくい状態になりやすくなります。
体幹を鍛えることで、姿勢が整って全身のバランスが改善され、運動パフォーマンスの向上や基礎代謝の低下防止につながります。無理なく日常生活の中で消費カロリーが増え、体重管理や健康維持に役立ちます。今回は、運動が苦手な人でも取り組みやすく、強度も選べる、仰向けの姿勢で行う体幹トレーニングをご紹介します。
強度を選びながらできる、仰向け体幹トレーニング
やり方
① 基本姿勢をとる
膝を立てた仰向けの体勢から、両腕を真上に上げ、膝を曲げたまま脚を持ち上げて、腰の真上に膝がくるようにする。腰がそらないように腹筋を意識する。
② 息を吐きながら、左腕と右脚を床の方へ下ろしていく。左腕は頭の向こうへ、右脚は膝を伸ばしてかかとを床に近づけていく。手足とも、床に着くか着かないかのところでストップする。 腰が床から浮かないように体幹を意識する。
③ ゆっくりと基本姿勢に戻り、息を吐きながら今度は右腕と左脚を同じように床の方へ下ろし、また基本姿勢に戻る。
ここまでを1セットとして、3-5セットを目安に繰り返す。
負荷を軽減したい場合
腕だけ、または脚だけの動きで行う。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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