びわはどうやって食べるのが正解?おすすめの食べ方と健康へのメリットとは|管理栄養士が解説

 びわはどうやって食べるのが正解?おすすめの食べ方と健康へのメリットとは|管理栄養士が解説
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古山有紀
古山有紀
2024-10-15

可愛いらしいひょうたん型と美しい琥珀色が特徴的なびわは、私たちの健康と美容に欠かせないビタミンCやβ‐カロテンなどの抗酸化物質を豊富に含んでいます。本記事では、びわのおすすめの食べ方や健康へのメリットについて解説します。

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びわの食べ方

びわの皮は薄く、手で皮を剥くだけで食べられる手軽な果物です。

先にびわのお尻側にナイフで浅く十文字の切り込みを入れます。そのまま皮を剥いて食べましょう。果実の中心には大きな種が数個入っているため、取り出してください。

切って食べる場合は、果実を半分にカットし、スプーンで種を取り出してから皮を剥きます。種のまわりには薄皮がありますが、この薄皮は食べられます。気になる場合は取り除いて食べましょう。

びわのおすすめの食べ方

そのまま食べても美味しいびわですが、ジャムやゼリーなどのお菓子として食べるのもおすすめです。

生のびわは、食べると口の中が痒くなったりイガイガする、喉が詰まったような感覚がするなどの口腔アレルギー症候群を引き起こすことがあります。そのような場合でも加熱すると症状が出にくいので、加熱したものを食べるようにしましょう。

びわジャム

<材料>

●びわ 適量

●砂糖 びわの重量の25~30%

●レモン汁 小さじ1

【作り方】

①びわの皮と種を取り除き、薄めの食塩水(分量外)につける。

②鍋にびわ、砂糖を入れて軽く混ぜる。火をつけて好みの固さになるまで実を潰しながら煮る。

③最後にレモン汁を加えてひと混ぜし、火を止める。

びわシャーベット

<材料>

●びわ 4個

●砂糖 大さじ½

●レモン汁 少々

【作り方】

①びわは皮と種を取り除き、レモン汁をかける。

②砂糖を加え、フードプロセッサーでなめらかになるまで攪拌する。

③②を鍋に入れ、弱火で混ぜながら煮る。

④煮詰まったら粗熱を摂り、器に入れて冷凍庫で冷やし固める。(30分に一度かき混ぜる)

びわの健康へのメリット

びわには健康に有効な栄養素がたくさん含まれています。ここでは、実際にどのような健康へのメリットがあるのかを紹介します。

生活習慣病の予防

びわの果実や葉には、クロロゲン酸、タンニンなど血中のLDLコレステロールを減らすのに効果的な成分が含まれています。また、果実に含まれるカリウムやβ‐クリプトキサンチンには血圧の上昇を抑える効果があります。これにより、びわを食べることは生活習慣の予防や改善に役立ちます。

疲労回復効果

クエン酸やリンゴ酸が豊富なびわは、疲労回復にも効果的です。これらは疲労物質である乳酸を分解し、エネルギーに変える働きがあります。また、ビタミンB群は糖質を効率よくエネルギーに変換し、神経や筋肉に運びます。そのため、疲れにくい体作りにも効果的です。

ダイエット効果

びわに含まれるクロロゲン酸には、肝臓での脂肪燃焼を促す働きがあります。また、ビタミンB群が糖質や脂質を効率よくエネルギーに変えてくれるため、脂肪の蓄積を防ぎ、肥満を予防するダイエット効果も期待できます。

アンチエイジング効果

強い抗酸化作用をもつビタミンC やクロロゲン酸、β‐カロテンを含むびわは、アンチエイジングにも効果を発揮します。これらの栄養素が活性酸素を除去し、細胞の老化を防いでくれます。

びわには、健康や美容にメリットのある栄養成分がたくさん含まれています。毎年3~7月頃が旬のびわを店頭で見つけた際には、ぜひ食べてみてください。

 

【参考文献】

厚生労働省|e-ヘルスネット

わかさ生活|わかさの秘密
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AUTHOR

古山有紀

古山有紀

大学卒業後、管理栄養士として病院に勤務し、患者様の栄養管理及び栄養指導に従事。 出産を機に独立し、ダイエットサポートや健康維持のための食事カウンセリングを行う。また、食事と健康、美容、ダイエットに関する記事を中心にライターとしても活動中。



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